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2020年6月13日(土)、ニセコ山系の白樺山に登ることにした。3年ぶりの訪問である。この時期には稜線上をミヤマアズマギク等の花々が彩る。一方、周辺は山菜採り(タケノコ等)シーズンのまっただ中。もちろん峠の駐車スペースは満車、周囲の道路脇には長い駐車の列が続くことになる。「あっ、奥に一台空いてるよ」ちょうどタイミング良く駐車スペースに車を乗り入れた。

早速装備を整えて登山口まで移動、入山ポストに届けを済ませてスタートが7時45分。ダケカンバに囲まれて笹の刈分け路を進んで行くことになる。前述の通り山菜採りの方々が大勢入山されていて、「お~~~い」「こっちだぞ~」と叫ぶ声、サイレンが鳴り響く。突然近くの笹藪がガサゴソッ!と動いてドキッ!
高度が上がってくると少しずつ静けさを取り戻してきて?、登山道脇に咲く花々にカメラを向けることになる。それは、咲き始めたばかりのマイヅルソウであり、いつも撮影に苦労するオクエゾサイシンであり、まだ咲き残っていたミヤマスミレ等・・・コミヤマカタバミもあちこちで花びらを開き始めていた。

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マイヅルソウ

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オクエゾサイシン

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ミヤマスミレ

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コミヤマカタバミ

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イワツツジの花はまだ蕾み

ヒメタケシマラン、これも撮影は大変だ。花は葉腋からぶら下がるので上からは見えないし~もちろんその名の通りオオバタケシマランよりも小さい。必然的に?地面にへばりついて見上げる角度となる。「それほどまで苦労して撮るのかい」と言われそうだが、なんとか撮ってやろうじゃない的に、ムキになる部分もある。やっと撮り終えて立ち上がる。花を2つだけ付けたサンカヨウがまだ咲いていた。ツバメオモトもちょうど見頃。
高度が上がるにつれて少しずつ視界が広がってきて、やがて顕著な稜線に飛び出す。「わ~~~っ」と叫んでしまう瞬間だ。遠く昆布岳が美しい。

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エゾイチゲ

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ヒメタケシマラン

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サンカヨウ

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ツバメオモト

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稜線に飛び出す

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遠く昆布岳が・・・

いよいよ山頂に向かって心地よい稜線歩きの始まりだ。やや風が強いもののそれを補っても余りある彩りに包まれることになる。登山道脇にはハクサンボウフウが咲き乱れ、ところどころで群生するシラネアオイ。

「あらっ、久しぶり~!」咲きを進むおばさんの足が止まった。なんと、山域での出会いは本当に久しぶりのkoyaさんだった。昔は?何度も一緒に山々を歩いた友でもある。「いや~どうもどうも」久しぶりの対面に言葉も弾む。お互いに少し?歳をとったのだが、変わらぬ山を愛する気持ちに触れたようでうれしい。「それではまた何処かで」と別れを告げる。最近は山仲間との出会いは少ないのだが、今回の山行では下山時にも他の方との出会いがあった。

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山頂へ向かっての稜線歩き

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ハクサンボウフウが咲き乱れ
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シラネアオイに包まれて
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ゴゼンタチバナ

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