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2019年8月13日早朝、羊蹄山自然公園真狩キャンプ場手前の登山者用駐車場から登山口に向かって進んで行く。途中に綺麗なトイレがあるのがうれしい。午前5時15分、入山ポストに届けを済ませ樹林帯に入って行く。

羊蹄山には過去10回以上登っているが、今回は5年ぶりの挑戦?である。前回は京極コースからで、真狩コースに関していえば実に14年ぶりだ。それだけに体力の衰えを考えると慎重にならざるを得ない。登山口から火口壁上の真狩分岐まで、距離にして約5.5km、標高差は1400mである。前回のGPSトラックから計測してみた登山道の平均斜度は21度、とにかく延々と登ることになるのだ。それにくわえてこのところ続いている気温の上昇も大きなポイントになりそうだ。

この日の天気予報は、朝のうち曇りでのち晴れ模様。その予報通りに周辺にはガスが立ち込めていた。「助かるね、ガスに包まれているうちに少しでも高度を稼ごうよ」。登山口からほどなく丸太の組まれた階段状の登りとなり、その先からトドマツ林に囲まれた緩やかな登山道が続く。約15分ほど歩いてやっと1合目の標識を見る。


登山口


丸太の組まれた階段状の登り


トドマツ林を


1合目

南コブ展望台への分岐を過ぎて~2合目へ。いつしか周辺が美しいダケカンバとなっていた。いつもなら登山道脇に咲く花々に目を落とすことが多いのだが、とにかく淡々と進んで行く。2合目半という面白い標識を見ると、いよいよ火口壁に向かって延々と登りが続くことになる。この頃から一部笹被りとなり3合目から4合目間がちょっとしんどい。時折視界が開けるのだがほぼガスに包まれていた。


美しいダケカンバに囲まれて




やや笹被りの登りとなり


一時視界が開けるのだが・・・


4合目

4合目、5合目と標識を見るたびに小休止だ。「いいペースだよ、このままゆっくりと行こう」汗を拭い水分補給。「何処まで行けるかしら?」、もちろん最終目的地としては火口壁上なのだが~自分たちの体力との相談となる。「まあ、無理しないで~途中撤退でもしょうがないよ」そんなマイペースの私達を後続の人達が追い抜いて行く。延々と辛い登りが続くことになる。


延々と続く登りに堪えながら


ガスに包まれて




5合目

ここまで、エゾアジサイやオオカメノキの果実、ヨツバヒヨドリやウドの花、咲き始めたミヤマホツツジなどが見られたが撮影にはあまり時間はかけなかった。目的の花々はもっと先だし、時間との勝負もあるからだ。「あっ、エゾスズランよ」おばさんが指差す。その見事な花姿には思わず立ち止まりジックリとカメラを向けた。

エゾアジサイ


オオカメノキの果実


ウドの花


ヨツバヒヨドリ


エゾスズラン


ミヤマホツツジ

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