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2019年5月11日(土)午前7時、私達は砥石山中ノ沢コースの登山口に到着。この時間で既に数台の車がとまっていた。「札幌市内から近いし」、「藻岩山や円山よりも高くて、しかも奥まっていて静かだから人気があるんだろうね」。いやいや、もうこれだけの先行者がいるのだから「奥まって」とか「静かだ」とかの表現はあてはまらなくなっているのかもしれない。

午前7時15分、登山口をスタート。中ノ沢川の源流域である沢沿いの登山道を進んで行く。上空は曇り空、ちょっと肌寒いような天気である。野鳥が囀り、せせらぎが聞こえ、やはり奥深さを感じながら周辺の美しい新緑の中を淡々と進んで行く。登山道が段々傾斜を増して来る頃になると上空から日射しが注ぎ始めた。
咲き始めたオオカメノキの花、ヒトリシズカ、「あっ、ルイヨウボタンよっ」おばさんがしゃがみ込んで指差す。登りでは気付かなかったフデリンドウが帰路ではあちこちで見られた。


登山口をスタート


新緑の中を渓流沿いに


段々と傾斜が増して来て


オオカメノキ


ヒトリシズカ


ルイヨウボタン


フデリンドウ

やがて登山道は尾根に向かって急斜面をジグを切りながら進んで行く。ここは最初の耐えどころ、ゆっくりゆっくり、時々立ち止まりって息を整え~また歩き始める。やっと登り切って小林峠コースが合流するとT4分岐である、8時45分。今回の行程的に見ると、距離的にはほぼ中間地点なのだが、登山口とT4分岐の標高差が約280m、T4分岐と山頂の標高差が約336mほどだから、これからがキツイ登りとなる。水分補給をしながら小休止だ。


尾根に向かって急斜面を登って行く



T4分岐付近

休んでいると単独の男性に続いて単独の女性が登って来た。私達は入れ替わるように先に進むのだが、もちろんすぐに追い抜かれる。T4分岐からは一旦大きく下って行く。少しゆるやかな下りになる頃から眩いばかりの新緑に包まれた。この付近は眼下に咲くムラサキヤシオがとても綺麗なところだがまだちょっぴり咲き始めた程度だった。

山頂へ向かってアップダウンの尾根路が始まった。これでもかこれでもかと次々と登りが待っている。それでも美しい新緑と登山道脇に咲く花々を見るといつも通りに元気が出るから不思議なものだ。崩れ落ちた?雪庇の塊の脇を抜けて~更に登って~三角山への分岐を右に分けて北側を回り込むように進んで行く。この頃になると陽射しはタップリ、ちょっと暑いくらいだったが~時折吹く風は意外と冷たかった。そのおかげであまり汗ばむ事も無く登って行けるのがうれしい。


.T4分岐から一旦下って


美しい新緑に包まれて


登る

また登る

木々の間から新緑の奥に札幌市街が見えた


雪庇の崩落個所


三角山の北側を回り込んで

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