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登山道脇ではフッキソウの花が咲き始めていた。「あっ、咲いてるわっ」先を進むおばさんが叫んだ、バラ科のコキンバイであった。まだ咲き始めではあったものの黄色い花が良く目立つ。ほぼ終盤だったエゾエンゴサクは高度が上がるにつれてまだ周辺を彩っていた。あちこちにヒメイチゲが顔を出す。

フッキソウ


コキンバイ



エゾエンゴサク


ヒメイチゲ

三角山を回り込んで、登山道は再び一旦下って~針葉樹林を抜けて~いよいよ山頂へ向かっての登りとなる。まだ一部残雪はあったもののほぼ問題は無い。木々の間から三角山と遠く藻岩山が見えていた。登り切ると山頂か?いやいやまだまだ登りは続くのだ。10時5分、砥石山の山頂に立った、登山口をスタートしてから2時間50分だった。山頂では数名の方々が寛いでいた。私達も早速その輪に入り込んでザックを下した。


針葉樹林を抜けて


まだ一部残雪があった


三角山と奥に藻岩山を見る


まだ登りが続いて



山頂の少し砥石沢コース寄りからは、木々の間からではあるが見事な展望が広がった。神威岳とその奥の定山渓天狗山の尖った山容、右に大きく烏帽子岳、奥には真っ白な余市岳が見えた。無意根山方面もスッキリ、さらに札幌岳、狭薄山方面と山座同定もゆっくりと楽しめた。恵庭岳もなんとか・・・。この山でこれほどスッキリとした展望が楽しめたのは初めてである。ただこれから木々の葉が繁ってくると見える範囲は狭まるのかもしれない。

山頂では軽食を頬張りながら途中ですれ違った単独の男性と花談義を楽しんだ。次々と登って来る人達が続く、入れ替わるように私達は下山を開始した。登山道脇に咲き誇るニリンソウに包まれるように・・・


定山渓天狗山、神威岳、烏帽子岳、奥に白い余市岳


無意根山と連なる山々


札幌岳と狭薄山方面


恵庭岳と右に空沼岳


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