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コルでザックを下してミネラル飲料を飲み干しながら小休止。「さあ、いよいよだね」立ち上がりゆっくりと歩を進める。いつしか降り注いでいた陽射しは弱くなり、前方には一段と暗い雲が広がり始めていた。左に続くダカケンバ林、徐々にきつくなって来る傾斜を感じながら登って行く。ガスを背景にして咲くサラシナショウマが美しい。

標高差約300mの一気の登り、どんどん傾斜が増して来る。滑りやすい足元に注意をしなが張られた固定ロープを補助にして慎重に進む。今回の行程の中で一番緊張するところだ。


雲に覆われた山頂方面へ向かって


段々傾斜がきつくなって

サラシナショウマ



いよいよ核心部の急登へ

登山道脇に咲く花々~コウゾリナがあちこちで見頃を迎えていた。花々の鮮やかな色合いが少なくなるこの時期に一段と際立って見えた。果実ではオオカメノキやサルナシ、ヒロハツリバナ、まだ裂開していないコマユミの果実などが見られた。

エゾシオガマ、図鑑によると花期は7~8月となっている。この山では何度もこの時期に(8末、9初)登っているが、今年も綺麗に咲いていて~咲き始めたばかりのものも見られた。そしてハナイカリも見頃となって登山道脇を彩る。何度も何度も立ち止まりしゃがみ込んでカメラを向ける。


コウゾリナ



オオカメノキ


サルナシ(コクワ)


ヒロハツリバナ


コマユミ


エゾシオガマ





ハナイカリ




途中で単独の男性が追い抜いて行く。前方から二人連れの方が下りて来た。早朝から登り始めたそうだ。さて、高度がぐんぐん上がって来て私達はついにガスの中へと吸い込まれて行く事になる。ポツポツと雨が降り始めた。あわててザックカバーを装着してレインウェアを着こむ。まだそれほど強い雨では無かったが、カメラもザックに仕舞い込んだ。そんな雨も一旦弱まり~もう一度カメラを出して撮影開始。山頂まで残り500m、、、また雨が強くなってきた。


雨が降り始めた


視界不良の中を


山頂まで残り500m

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