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2019年9月1日、国道230号線沿いの中山峠はガスに包まれていた。下るにつれて少しずつ視界が広がって来て、喜茂別市街に入る頃には・・・「あっ、見えて来たよ」おばさんが叫ぶ。羊蹄山と尻別岳が山頂部は雲に包まれてはいるものの、日射しを受けた山容で目に飛び込んで来る。「きっと晴れて来るぞ」そんな期待をこめた言葉を呟きながら、尻別岳留寿都コースの登山口へ。

先行車は1台のみ~早速装備を整えて登山口をスタート、午前7時45分。なだらかな笹の刈り分け道を進んで行く。周辺に広がる太いダケカンバの美しさが印象的なところだ。やがて前方奥にクッキリと本峰が見えて来た。「やっぱり今日はいいぞ」、羊蹄山に登って以来の久々の山行に気持ちもやや高ぶる。リフト終点を右に見て一旦下り、樹林帯に入ると773mピークに向かっての登りとなる。登山道脇には山頂までの距離を示す標識がところどころにある。登りペースの目安となってうれしい。ウドの花やネジバナ、そしてフユノハナワラビや大株のミヤマニガウリ等を見つけて~早速花モード全開だ。




ダケカンバの巨木が美しい


前方に目指す本峰が見えて


樹林帯を登って行く


ウド


フユノハナワラビ


フユノハナワラビ


ネジバナ


ミヤマニガウリ


アキカラマツ


エゾゴマナ

今回の行程は~登山口から山頂までは3,250m、標高差は457mだ。樹林帯を抜けると右側の視界がグンと広がって心地良い稜線歩きとなる。773mピーク付近からは前方に大きな本峰を見る事になるのだが・・・見えていた山頂部は雲に包まれていた。「まあ今日はこんな感じかもしれないな」、青空が広がっていたし風は弱いし~山頂が近づくにつれてきっと雲は消え去り展望が広がって来るに違いないと思っていた。

723mコルに向かって一旦下って行く。前方にはこれから登る急な登路が迫って来る。途中に木々の間から羊蹄山を望むポイントがあるのだがその上部はやはり雲に覆われていた。


樹林帯を抜けて


773mピーク付近から雲に包まれた本峰を見て


723mコルに向かって下る

「すごいわね」登山道脇にツルニンジンの大株が咲いていた。それはこんもりと茂ると言った印象を受けるほどだった。オトギリソウ?があちこちに。良く見ると葉の形や花の大きさなど様々で~なかなか判別は難しい。ハイオトギリかエゾオトギリ、それともオトギリソウなのだろうか? 「綺麗ね~」おばさんが指差したのはヤマハギだった。いかにも秋の花と言った色合いで目に飛び込んで来た。


ツルニンジン

オトギリソウ




ヤマハギ


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