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黒岳北東斜面に咲いていた花々の続きである。ミヤマキンポウゲがとても綺麗に咲いていた。後述するチシマノキンバイソウよりは小さ目の花だが負けじと輝いて見えた。圧巻だったのはチシマヒョウタンボクだった。「わ~っ」と思わず叫んでしまうほど見事に咲きそろっていた。見下ろす斜面にニョキっと立ち上がるオオカサモチは存在感タップリだ。登山道脇にも咲いていた。同じセリ科の植物ではハクサンボウフウも見られた。


ミヤマキンポウゲ


チシマヒョウタンボク



オオカサモチ



ハクサンボウフウ

咲き始めたばかりのエゾヒメクワガタ、もう少しで咲きだしそうなマルバシモツケ。そして斜面に大きく広がって咲いていたのはチシマノキンバイソウだ。以下の画像は下山時に撮影したものである。登りの時よりも何となく花弁が開いたような感じがしたし~周辺にガスがたちこめていいムードだった。タカネスイバ、トカチフウロ、そしてカラマツソウもガスが広がるムードがお似合い?かもしれない。


エゾヒメクワガタ


もう少しで咲きそうなマルバシモツケ


チシマノキンバイソウ



タカネスイバ


トカチフウロ



カラマツソウ


チシマノキンバイソウとカラマツソウ

そんな花々を楽しみながらさらにひと登りで黒岳山頂に立った、午前8時15分。7合目登山口から1時間35分だった。スッキリ青空では無いものの~高曇りの空の下には白雲岳、北海岳、旭岳~北鎮岳など周辺の山々が見えていた。ひと通りカメラにおさめてから~ザックを下し大休止だ。ツアーの方々を始め次から次へと登って来る。歓声をあげながら記念写真を撮る人達。そんな隙間を狙って?標識だけを撮影。

水分補給をしながら朝食の続きと~オニギリを頬張る。梅干しの酸味が心地よい。山頂にはイワヒゲや大雪山固有種であるエゾイワツメクサが塊りとなって咲いていた。メアカンキンバイと咲き始めたばかりのイワギキョウにもカメラを向けた。




奥に石狩連峰が見えていた

烏帽子岳、白雲岳方面


北海岳、旭岳方面


凌雲岳、北鎮岳方面


イワヒゲ


エゾイワツメクサ


メアカンキンバイ


イワギキョウ

黒岳山頂では30分ほど休んで~黒岳石室に向かって下って行く。ツアーの方々など多くの登山者は既に先行していて、やや静けさを感じるほどである。やがて眼下に石室、そして前方に北鎮岳や凌雲岳と雄大な光景を目にすることになる。北鎮岳の雪渓模様が美しい。
尾根を下り切って残雪を抜けて平坦地を進むと黒岳石室に到着だ。大勢の方々が石室前のベンチで寛いでいた。ここにはバイオトイレが設置されている。協力金を支払って利用させてもらう。


石室に向かって尾根を下って行く


前方に北鎮岳と凌雲岳、眼下に石室を見ながら

残雪を越えて平坦地へ

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