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2019年5月18日(土)早朝、恵山の外輪山最高峰である海向山登山口に向かって海岸線を進んで行く。周辺はガスに包まれていた。「晴れるのかしら?」ちょっと心配そうに助手席のおばさんが言う。「まあ、曇りかもしれないけど~荒れることは無いようだから」、そんな言葉を交わしながら到着した賽の河原駐車場は~なんと晴れあがっていた。早速装備を整えていると単独の男性がやってきて、話しを聞くとこれから海向山に登ると言う。「それではお先に」そう言い残してその男性は先行して行った。結果的に今回出会った人はこの方だけの静かな山行になったのである。

午前8時20分、入山届けを提出して~山頂に向かって進んで行く。ほどなく鉄製の橋を渡り~なだらかな低木帯を進み針葉樹林を抜けて行く。あちこちに踏み跡らしきものがあるが赤布が忠実に登山道を案内してくれていた。やがて左右コース分岐に突き当たる。案内板を見ると山頂までの距離は右回りが1800m、左回りが1560mとなっていた。距離的にみると左回りが有利?かなと思うが・・・私達はいつも右回りコース、その方が変化に富んでいて楽しい気がするからだ。

登山道脇にはまだ少ないながらもツボスミレやタチツボスミレ、そしてやっと咲き始めたばかりのユウシュンラン見つけた。山頂までの間ではニシキゴロモやフデリンドウなども咲いていた。

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前方に目指す山頂を見ながら

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鉄製の橋を渡る

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低木帯を進む

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左右コース分岐

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ツボスミレ

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タチツボスミレ

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ニシキゴロモ

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咲き始めたばかりのユウシュンラン

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フデリンドウ

左右コース分岐からは右回りコースを選んだ、まずは456mピークに向かって進むことになる。陽射しが降り注ぐ明るい林内をジグを切りながら登って行く。タチツボスミレがあちこちで咲いているのだが・・・「もう終わったのかしら」以前登った時にこのあたりでシラネアオイが沢山咲いていた記憶があったのだ。高度が上がるにつれてそんな不安?を打ち消すかのように、シラナアオイが見え始めた。「あっ、あそこ綺麗ね」「ここにも沢山~」大きな花姿のシラネアオイが咲いていると周辺は一段と輝きを増すものだ。

456mピークを登りきると前方の視界が広がった。眼下に函館方面へと続く海岸線を雲海が埋め尽くしていた。もちろんブルーの太平洋と海岸線も良いが、雲海もまたとても美しい。振り返ると恵山もクッキリと見えていた。

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456mピークに向かって登って行く
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シラネアオイ

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456mピークに出ると眼下に雲海が広がった
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456mピークからの展望

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振り返ると恵山が見えて

そんな美しい光景は束の間、登山道はすぐに急斜面をコルに向かって下って行く。コル付近は広くなだらか~このあたりも進路を間違えないように進んで行く。そしていよいよ山頂へ向かっての急登が始まることになる。ここはゆっくりと慎重に~時々立ち止まり息を整えながら登って行く。足元に咲く花々に目を凝らして撮影タイムを兼ねて小休止だ。汗を拭いミネラル飲料を飲み干して、そっとカメラを向ける。チゴユリやハクサンチドリが咲き始めていた。

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急斜面を一気に下り

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コル付近は広くなだらか

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山頂へ向かって急登の始まり
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チゴユリ

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咲き始めたばかりのハクサンチドリ
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豪華に?咲いていたハクサンチドリ

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