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「明日は良い天気のようだよ」、久しぶりに週末は山へ行かなかったので平日の天気の良い時に近場を登ろうと思っていた。「銭函天狗山」毎年秋頃に登っているのだが、この時期は初めてである。

2018年6月19日、我が家から登山口までは約20kmほど。札幌から国道5号線を小樽方面へ向かい、札樽道の銭函インターチェンジへの道路途中で「大倉山学院」のサインを見て狭い道路を上がって行く。その行き止まりが登山口である。駐車スペースは狭い。既に2台の車がとまっていた。早速装備を整えて登山道に入って行く、午前8時ちょうど。

札幌を出て来る時には風が強かったのだが、ほぼ無風状態である。上空からの木漏れ日を受けながらゆっくりと進んで行く。約15分ほどで銭天山荘を右に分けて沢沿いの路に進んで行くことになる。あまり日の当たらないところだから登山道はやや濡れているだろうと思ってはいたのだが、尾根へ向かって斜度が増す付近は見るからに滑りやすそうな足元になった。背の低い笹につかまりながら慎重に登って行く。それほど危険ではないものの転べばどろんこである。「お先にどうぞ」単独の女性、更にその後に男性と先に進んでもらう。「こりゃあ、下りも大変だな」立ち止まりながら額の汗を拭う。

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銭天山荘

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沢沿いの路を進む

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尾根に向かって登る

登山道脇に咲く花々に目を移す。ちょうど春の花が終わりこれから夏に向けての花が咲きだす端境期ではあったが、クルマバツクバネソウやコウライテンナンショウ、コケイランがまだ咲いていた。地味ながらフタリシズカやオククルマムグラはちょうど見頃だった。ミゾホオヅキはポツポツと花が見られる程度、これからこの周辺を彩る花となるのだろうか。

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クルマバツクバネソウ

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フタリシズカ

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オククルマムグラ

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コウライテンナンショウ

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コケイラン

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イワガネゼンマイ

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ミゾホオズキ

尾根に出ると、左側の眼下にゴルフ場を見てほっとしながらなだらかに登って行くのだが、そんな安らぎ?は長くは続かない。徐々に傾斜がきつくなって来てどんどんペースが落ちて来る。ただ足元は沢沿いの路よりは乾いているので、そう言う意味では歩きやすい。

「慎重にな、落石注意だぞ」先行するおばさんに向かって叫ぶ。高度はぐんぐん上がって来る。それに比例するかのように斜度も一段と増して来て~登山道脇に張られた固定ロープを補助にしながら慎重に登って行く事になる。やっと斜度が緩んでくると~やがて前方に山頂部の岩壁が目に飛び込んで来る。標高約500mちょっとの低山ではあるが、「天狗山」の山名を欲しいがままの雰囲気となるのだ。

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傾斜が増して来て

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固定ロープが張られた急な登山道

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前方に山頂部の岩壁を見て

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