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2018年4月28日午前8時30分、私達は伊達市有珠町の有珠山登山口駐車場に立った。駐車場には沢山の車がとまっていて、多くの人達が先行しているようである。傍らでは出発準備をしている数名のグループの姿もあった。夏山シーズンが終了すると撤去される可搬型のトイレも既に設置されていた。毎年4月29日に山開きと安全祈願祭を行うようだから~「準備万端整ってますよ」と言ったところだろう。そんな恩恵にあやかりながら装備を整えて登山口へ。

午前8時50分、真新しい入山ポストに届け出を済ませて~有珠山南外輪山展望台に向かって歩き始めた。ほどなく治山の森を左に分けて「遊歩道」の案内板に従って進んで行く。ゆるやかな明るい尾根路、風は弱く薄日が射しこんでいた。しかし見上げる空は雲が広がっていて青空は見えない。このところのPM2.5の飛来による影響なのかもしれない。「こりゃあ、展望はだめかもね」「まあ、お花が咲いていれば・・・」。この時期に夏道として登ることが出来て~しかも山野草も楽しめる有珠山。私達にとっては毎年の定点観察的な山でもある。

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登山口には新しい入山ポストが設置されていた

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明るい尾根路を進む

早速私達を迎えてくれたのはエンレイソウ、そしてやっとポツポツと咲き始めたタチツボスミレやミツバツチグリの姿を見つける。さらにミヤマエンレイソウ、ナニワズやヤマネコノメソウが私達の目を楽しませてくれる。立ち止まり撮影タイムの始まりだ。昨年のものとみられる植物の殻も見られた。秋に咲いたギンリョウソウモドキの蒴果だろうか。

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エンレイソウ

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ミヤマエンレイソウ

ギンリョウソウモドキ(昨年の朔果)

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ミツバツチグリ

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タチツボスミレ

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ナニワズ

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ヤマネコノメソウ

尾根路は途中で何か所かの沢地形を越えて、段々と斜度が増して来る。「残り1.5km」、、、「残り1.0km」と楽しい案内板を見ながら登って行くとやがて管理道路に出る。ここで一旦視界が広がるのだが遠望は望めそうにもない。そのまま道路を横断して急な階段を登り、いよいよ外輪山への急斜面をジグを切りながらの登りとなる。大きくジグを切って視界がぐんぐん広がって来ると外輪山は近い。

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沢地形を何度か越えて

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楽しい案内板を見ながら
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管理用道路を横断して

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外輪山に向かって

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視界が開けて来ると外輪山は近い

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