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長沼町の馬追自然の森は、標高272.7mの「瀞台」を中心に広がる遊歩道、さらに隣には長官山へ至る路もあり~ゆっくりと山野草を楽しみながら歩く人や、最近ではトレイルランの人達も多く見られる。私達は毎年この時期に訪れているが、今年は瀞台を目指さずに周辺の遊歩道を歩いてみることにした。昨年もこの時期に一緒に歩いたhirokoさんも一緒の花散策行となった。

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2018年4月22日午前8時50分、馬追名水の駐車場には既に沢山の車が止まっていて~スタート準備をしている人達の姿が多く見られた。前日よりは気温が低めではあるが、歩くにはちょうど良い。ゆっくりと遊歩道沿いの花々を愛でながら進んで行く。この遊歩道はゆるやかなアップダウンの繰り返し、所々に分岐があるので目指す地点を確認しながら歩くことになる。トレイルランの人達にとっても魅力的なコースでもあるかもしれない。お互いに譲り合いながらそれぞれの自然を楽しみたいものだ。

明るい林内にゆっくりと歩を進める。さて、遊歩道沿いに咲く足元の花々に目を移そう。ジンチョウゲ科の小低木ナニワズがちょうど見頃だった。雌雄異株で雌花のほうが小さいようである。ただそんな事にはあまりこだわることもなく、綺麗に目に飛び込んで来る株をカメラにおさめる。フッキソウの花も咲き始めていた。

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ナニワズ

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ナニワズ(おばさん撮影)

フッキソウ

ユリ科のエンレイソウ、花弁は無くがく片のみである。クロミノエンレイソウとかアオミノエンレイソウに大別されるようだが、変異が大きい。エンレイソウよりも少し大型の印象を受ける、美しい花弁が0~3枚のヒダカエンレイソウを見ることが出来た。コジマエンレイソウに似ているががく片が鋭く尖ることで見分けられるようだ。オオバナノエンレイソウの近似種ミヤマエンレイソウが咲き始めていた。花がやや下向きにつき花弁の先はとがる。

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エンレイソウ

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ヒダカエンレイソウ

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花弁が一枚のヒダカエンレイソウ

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ミヤマエンレイソウ

アズマイチゲはほぼ終盤、代わってエゾエンゴサクがちょうど見頃を迎えていて~その群落はいかにもスプリングエフェメラルと呼ぶに相応しい輝きだ。「綺麗だね~」思わずそんな言葉が行き交うことになる。毎年この時期にここを訪れるのは、そのエゾエンゴサクを楽しむことがメインと言っても過言ではない。

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エゾエンゴサクの群落

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