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2018年5月16日、砥石山の中ノ沢コースを歩いた。ここは昨年も計画したのだが~雨のためT4分岐で撤退。今年はそのリベンジ?との思いを強くしながら歩くことになった。ご一緒するのは昨年も同行していただいたaさん、お互いに山野草が大好きな仲間である。

午前7時30分、中ノ沢コースの駐車場に到着。装備を整えていると数名の男性グループもやってきた。とりあえず私達が先行するものの、すぐに追いつかれることは目に見えている。上空は曇り空、と言っても雨の降りだしそうな暗い空とは違って優しい明るさ?である。こんな時には山野草の撮影にはちょうど良い。沢沿いの登山道をゆっくりペースで登って行く。いつものことだが何時間で登ろう等と言う大胆な?気持ちはもう無い。それよりも足元に咲く花々に目を輝かせる。オオチチツボスミレが塊りとなって咲き誇り~「あっ、これってホウチャクソウよね」「これは咲き始めているよ」そんな会話が弾むのだ。

やがてなだらかな沢沿いの路を離れて、登山道は尾根に向かって急斜面をジグを切って登って行く。登り切ると小林峠コースが合流して、昨年撤退したT4分岐となる。ザックを下して小休止だ。

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登山口から沢を渡って

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沢沿いの登山道を行く

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オオタチツボスミレ

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尾根に向かって急斜面を登って行く

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ホウチャクソウ

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ヒトリシズカ

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レンプクソウ

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こんなのも・・・

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ニシキゴロモ

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ツルネコノメソウ

沢沿いの登山道脇に咲くシラネアオイとサンカヨウがちょうど見頃を迎えていて美しい。どちらも草丈が高くてとても存在感がある。特にメギ科のサンカヨウは私の好きな花でもある。大きなくびれのある葉と、その上に数個の小さな白い花をつける。痛みやすい?花だが今回はまさしくベストの時期だったと言えるだろう。メギ科の植物として北海道では他にナンブソウ、ルイヨウボタン、キバナイカリソウなどが見られるが、どれも葉がとても魅力的だ。ちなみに落葉低木のヒロハヘビノボラズもメギ科となっている。

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シラネアオイ

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サンカヨウ
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T4分岐からは一旦どんどんと下って行く。いよいよ頂上へ向かってアップダウンを繰り返しながらの尾根歩きの始まりだ。そんな登山道は深まる新緑に包まれて美しい。気分的にもとても落ち着くまさに森林浴と言ったところだろうか。

「あっ、ムラサキヤシオよっ」「綺麗っ~」、淡い新緑の色合いの中に咲き始めたムラサキヤシオの紅紫色が際立っていた。「わぁ~これは綺麗だね~」そう言いながらカメラを構える。近づいて撮影出来る場所ではなかったのだが、かえってそんな雰囲気の出る距離感だった。対照的に白い花が際立っていたオオカメノキも美しい。

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T4分岐から一旦下る

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美しい新緑に包まれた尾根路

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ムラサキヤシオ

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オオカメノキ

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