title

「今日も雨だね」天気予報を見ながらそんな日々が続いていて~雨の合間をぬうように近場の山に向かう。6月26日には一日だけの好天に恵まれた樽前山に登った。天気予報とのにらめっこが続く。週末の土曜日はどうやらまた一時の天気に恵まれそうだった。「ヨシッ、行こう。去年と同じ日だけど違った花模様もあるかもしれないしね」

6月30日(土)早朝に札幌を出発、小樽が近づくにつれて青空が広がって来た。塩谷丸山の登山口駐車場に着いたのは午前7時15分。既に2台の車がとまっていた。小樽~余市縦断道路の工事はまだまだ続いているが、この周辺では工事車両は見えなかった。駐車場には簡易トイレも設置されていた。

早速装備を整えて~トンネルを潜り縦断道路に沿って進んで行く。入山ポストのある登山口スタートは午前7時45分となった。照り付ける日射しを避けるようにすぐに樹林帯へと入って行く。この付近の登山道は結構滑りやすい土なのだが、このところの雨模様も影響してぬかるみ状態のところもある。足元に注意しながら慎重に進んで行く。湿度が高かったし風もほとんど無かったので虫の発生が心配されたが、あまり気になるほどでは無かった。なだらかな登山道は段々傾斜を増して来て、ついには急斜面をジグを切りながら登って行くことになる。

1
工事中の小樽~余市縦断道路に沿って

2
入山ポストのある登山口

3
樹林帯を進む

4
段々傾斜が増して来て

5
登山道はジグを切りながら進んで行く

そんな登山道脇に咲く花々にカメラを向ける。ダイコンソウ?いやオオダイコンソウだろうか? あちこちで見られるバラ科の花だが~あまり撮影することは無かった。ただこの山域ではちょうど春に咲く花々も終わりこれから咲き始める花との端境期。咲き始めたばかりの一輪のダイコンソウでも気合が入る。同様にツクバネソウ、まだ咲き残っていたラン科のサイハイラン、そしてエゾスズランかと思って良く見るとアオチドリの終盤の姿。ラン科の花続きでクモキリソウも撮っておこう。あぁ~また頂上がどんどん遠くなる。

6
ダイコンソウ

7
ツクバネソウ

8
サイハイラン

9
アオチドリ

10 11
クモキリソウ

やっと斜度が緩んで樹林帯を抜けると450m台地だ。なだらかな草原帯を進むことになるのだが、上空には青空がどんどん広がってきて、強い陽射しが照り付ける。「ちょっと待って」先行するおばさんを呼び止めて~立ち止まり額の汗を拭って水分補給だ。やがて前方には山頂部にある小さな岩峰が近づいて来る。このあたりで振り返ると美しい海岸線が見えてくるのだが、それは最後のページにとっておこう。急なガレ場をひと登りで山頂だ。

12
450m台地(草原)に出る

13

14
山頂部にある小さな岩峰を見て

15
急なガレ場をひと登り

登山道脇に咲く花々の続きになるが~ハナニガナやシロバナニガナはやっと咲き始めたところでまだ蕾のものがほとんどだった。やっと咲いている花を見つけてカメラを向けた。ベニバナイチヤクソウやハクサンチドリはほとんど終わっていたが・・・そんな中からまだ咲いているものを見つける、根気のいる山野草観察となる。ウツボグサは草原台地を境にして下部では蕾状態だったが、上部では見頃になっていた。まだまだこれから楽しめることだろう。

16
ハナニガナ

17
シロバナニガナ

18
ベニバナイチヤクソウ

18
ハクサンチドリ

29
ウツボグサ
20

登山ものがたりへ 次のページ HOME