title

2018年5月27日、私達は室蘭岳に登ることにした。今回は西尾根コースから登って水元沢コースへ下る約11km弱の行程である。この時期としてはちょっと長い山行ではあるが、西尾根のこの時期は歩いていなかったし~登ってしまえばその後はやや長いものの、水元沢に向かっての下りが残るだけである。

午前7時過ぎ、室蘭岳山麓総合公園の駐車場に到着。既に先行している人の車が結構とまっていた。好天の日曜日である、きっと大勢の人達で賑わうことだろう。私達は早々に装備を整えて約700mほど先の白鳥ヒュッテへと進んだ。煙突から煙が立ちのぼっていてなかなか良いムードである。ここが実質上の登山口、入山ポストに届けを済ませて~ヒュッテの左側から沢へと下って行く、7時35分。ペトトル川を渡ってやや急な斜面を登りきると斜度が緩み~しばらくは広葉樹林の緑に包まれた快適な登山道となる。もう少しで咲きはじめそうなズダヤクシュ、綺麗に咲いていたルイヨウショウマにカメラを向ける。この時期は初めての登山道、どんな花々が迎えてくれるのか~期待が膨らむ。

1
白鳥ヒュッテ

2
ペトトル川を渡り

3

4
ズダヤクシュ

5
ルイヨウショウマ

6

今回の山行で見られた花々だが、白鳥ヒュッテへの周辺ではタチツボスミレやツボスミレなどが咲いていた。同じスミレでも行程を通してミヤマスミレの姿はぽつぽつと見られただけ。チゴユリはちょうど見頃を迎えていて標高のやや低い地点ではあちこちで見られた。他ではエゾイチゲやツバメオモト。ハクサンチドリはまだ蕾のものがほとんどで、これから楽しめることになるだろう。

7
ツボスミレ

8
ミヤマスミレ

9
チゴユリ

10
エゾイチゲ

11
ハクサンチドリ

12
ツバメオモト

なだらかな登山道も徐々に傾斜を増して来て~木々が少なくなって来る頃には笹に覆われた急な尾根となり、ジグを切りながらゆっくりと登って行く事になる。これが結構つらくて長い登りだ。立ち止まり息を整えてまた進む。「わぁ~すごいよ」先行しているおばさんが突然叫んだ。なんと登山道脇にシラネアオイの大群落が広がっていたのである。それはもう見事のひと言だった。カメラにおさめて小休止、振り返ると眼下の新緑がとても美しい。

まだまだ登りが続く。「こんにちは」もう下山して来る人達とすれ違う。早朝から登り始めたのだろう。室蘭岳は札幌で言えば藻岩山的な室蘭市民の憩いの山とでも言ったところだろうか。ふと前方を見るとガスがどんどん広がり始めていた。雨を降らせるようなものでは無さそうだが、展望狙いならちょっと気になるところだ。私達はどちらかと言うと花模様狙い?だからあまり気にはならない。ゆっくり花々を楽しみながら825mピークへ、9時5分。立ち並ぶ風力発電の風車が霞んで見えていた。

13
どんどん斜度が増してきて

14
登山道脇に咲くシラネアオイの群落

15

16
眼下に広がる春紅葉が美しい

17
どんどんガスが流れて来て

18
立ち並ぶ風力発電の鉄塔が霞んで見えていた

19
825mピーク

登山ものがたりへ 次のページ HOME