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周辺の木々の背が低くなって展望が一段と開けるようになると、黒岳頂上は近い、さあ、もうひと踏ん張りである。さて、この黒岳に咲く花々の話しをもう少し続ける。先日の富良野岳同様に、ここでもまだウズラバハクサンチドリが見られた。ほぼ終盤だったがクロユリも見られて大喜び、もうすぐ咲きそうなダイセツトリカブト(早いなぁ)、タカネトウウチソウもこれからが見頃。登りで閉じていたミヤマアカバナが下山時には綺麗に咲いていた。これだけまとまって咲いている姿にも驚いた。

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視界が広がって来ると頂上は近い

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ハクサンチドリ

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ウズラバハクサンチドリ

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クロユリ

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ダイセツトリカブト

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タカネトウウチソウ

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ハクセンナズナ

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ミヤマアカバナ

8時20分、黒岳の頂上に立った。登り始めてから1時間40分の「花たび」となったのである。ザックを下して~頂上に立った時の儀式的に周辺の展望をカメラにおさめる。左から順に烏帽子岳、白雲岳、旭岳、北鎮岳、凌雲岳とカメラをパンするかのようにシャッターを押す。この日もスッキリとした展望を目にしながら、ザックを下し大休止だ。

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烏帽子岳、白雲岳方面

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北海岳 旭岳、北鎮岳方面

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凌雲岳、上川岳方面

何となく心地よくて~頂上滞在時間がなんと30分を過ぎていた。ザックを担いで黒岳石室に向かって下る頃~急に周辺に雲が漂い始めた。そんな気配を感じながら砂れきの広大な尾根を進んで行く。エゾツツジやイワギキョウがちょうど見頃を迎えつつあり~エゾイワツメクサ、少ないながらもコマクサも咲いていた。サマニヨモギとチシマツガザクラはこれから主役になりそうな雰囲気で、チシマキンレイカ(タケネオミナエシ)はここでも見事な塊りを為して咲いていた。

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雲が流れ込んで来て

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エゾツツジ

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エゾツツジ(おばさん撮影)

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イワギキョウ
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エゾイワツメクサ

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コマクサ

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サマニヨモギ

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チシマキンレイカ

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チシマツガザクラ

前方の視界を遮る雲、しかしそれは次々と流れて変化するわけで~一瞬にして大きな山容が目の前に現れることもある。そんな展開も期待しながらゆっくりと下って行く。やがて眼下に黒岳石室が見えて来た。

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前方の視界を遮る雲

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眼下に黒岳石室を見て

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