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毎年恒例の「えりも山岳会」豊似岳登山、今年も参加させていただいた。2017年4月16日、えりも肉牛牧場跡を進んで登山口へ。見上げるとこれから登る尾根には白い雪が見えていた。やや風が強いものの青空も広がり、これからの山行に期待が膨らむ。

午前8時5分、登山口をスタート。総勢23名と今年はいつもより多い参加者となった。なだらかな作業道跡を進んで広い尾根に取り付く。ここから最初の急な登りとなる。「ゆっくりとゆっくりと」私はそう自分に言い聞かせながら歩を進めた。私にとっては、本格的な夏山シーズンへ向けて自分のペース確認もできる山行としても重要な位置づけなのである。

急な斜面を登り切って標高530m付近で一旦視界が開ける。振り返って見ると遠望は霞んでいた。

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登山口付近からこれから登る尾根を見る

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広い尾根取付き

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標高530m付近

やがて前方に653m標高点に向かっての急斜面が広がる。距離的には短いのだが、ここは結構キツイ。草付きの急斜面、おまけに小さな岩が草に隠れてあちこちに転がっている。決して急がずに何度も何度もジグを切りながら、時々立ち止まり息を整えてまた登りだす。急斜面を登り切ってやや東にコースをとった先が653m標高点。ここは下山時には十分注意が必要である。真っ直ぐ西側の尾根に入り込みやすいからだ。

登山道(踏み跡)はゆっくりと高度を上げて行く。木々に遮られて展望は無いものの、風の強さは十分に感じ取られた。「今日は頂上まで行けるのかな?、いや~これから天気は回復してくるかもしれないし」そんな希望的観測をしつつ、標高約800m付近で尾根の東側に張り出す雪庇上に出た。眼下に広大な牧場跡と百人浜からえりも岬へ続く海岸線が広がるのだが・・・残念ながらこの日の遠望はほぼ霞んでいた。

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653m標高点に向かって登る急斜面

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標高約800m付近で尾根の東側に張り出した雪庇上へ

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稜線に向かって一直線に雪庇上を登って行く。心配していた雪質は、固くも無く柔らかすぎず・・・微妙な表現ではあるが~あまり滑らず埋まらずと言った状態で、つぼ足で十分登れたし軽アイゼンをつけてより安心。先行してくれる若い方々のステップもありがたい。

午前9時55分、稜線に飛び出した。登り始めてから1時間50分だった。東側の970.3mピークや眼下に霞む海岸線を見ながら小休止だ。ザックを下して早速水分と糖分補給、ほっと一息つく。

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稜線に向かって急な登りが続く

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やっと稜線に飛び出した

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稜線の東側の970.3mピーク
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