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2017年6月24日、当初は少し北へ向かおうと思っていたが朝の天気予報を見て急遽変更~徳舜瞥山に登ることにした。登山口のある伊達市大滝区が近づくにつれて上空は明るくなってきて、「こりゃあ雲海かもしれないぞ」と期待に胸が膨らむ。午前7時40分、登山口手前の駐車場には既に10台ほどの車がとまっていた。「この山も人気があるねぇ」そう言いながら装備を整えて5合目でもある登山口をスタート、8時ちょうど。

河原を渡り清流のせせらぎに包まれながら、静かな樹林帯へと進んで行く。昨年の台風の影響だろうか、登山道はところどころ荒れた個所が見られたが危険なところは無い。やがて小さな沢を渡ると~その先に6合目の標識を見る。水場になっていて小休止の場所として良い雰囲気である。

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登山口(5合目)

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河原を渡

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小さな沢を渡ると6合目

徳舜瞥山も季節に応じて様々な花模様を楽しめるからなかなか目が離せない。最近の私達の山行は、そこに咲く花々がメインとなっているので、コースタイムはほとんど気にせずに登山道脇に目を凝らすパターンとなっている。

葉の形が魅力的なナンブソウはほぼ終盤であったが、まだ何とか咲いていてくれた。ベニバナイチヤクソウは、そのほとんどが蕾だったが、ちょうど咲き始めている個所に巡りあえた。花冠がとても新鮮でその美しさをあらためて感じることが出来た。これから登山道脇をもっと彩る花々となることだろう。ミツバオウレンはほぼ終盤、ミヤマハンショウヅルはあちこちで確認することが出来た。

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ナンブソウ

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ベニバナイチヤクソウ

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ミツバオウレン

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ミヤマハンショウヅル

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ミヤマハンショウヅルの蕾

6合目からは苔むした林床の中を尾根に向かって登って行く。ここはとても良いムードなのでいつも歩みが遅くなるところでもある。立ち止まり足元に咲く花々に目を凝らす。「やっぱりこの周辺が良いよねぇ」そう言いながら登山道脇にザックを下して小休止、テルモスに入れてきた冷たいドリンクが喉を潤す。風は弱く気温が少しずつ上昇してきているようだ。雲の流れも気になるところだが、周辺には木漏れ日が降り注いでいた。
やがて笹の刈り分け道を意識するようになって尾根に出ると7合目である。ここはスンナリと通過して登って行くと~立派なダケカンバが葉の緑と相まってとても美しい尾根上の登山道となる。

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苔むした林床の中を

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尾根に出ると7合目

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ダケカンバが美しい尾根を進む

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樹木の花では~コヨウラクツツジはほぼ終盤、ウコンウツギやオオバスノキがあちこちで見られ、久しぶりにコマガダケスグリを見ることが出来た。特に目についたのが落葉小低木のハリブキである。「あっ、咲いてるよ・・・こっちにも・・・あれもそうだ」、鋭い刺が密集する幹と掌状の大きな葉、そして多数つく花はとても存在感があった。

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コヨウラクツツジ(落葉低木)

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ウコンウツギ(落葉低木)

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オオバスノキ(落葉低木)

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コマガダケスグリ(落葉低木)

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ハリブキ(落葉小低木)

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