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「まだちょっと早いかもしれないね」そう思ったのだが・・・高山では雪の便りも聞かれ始め、私達に登られる山もある程度限られてきて~しかも久々の安定した好天が望める日曜日。2017年10月1日(日)、「今日はきっと混み合うわよ」そんな予想通り~午前6時半頃の樽前山7合目ヒュッテ前の駐車場には、沢山の車が止まっていた。早速装備を整えて入山届けを記入、午前6時45分に登山口をスタートした。

今回は、東山ピークまではヒュッテコースを標高差約360mほどの上り、残りはずっと下りで~そのまま外輪山を進んで932mピークとのコル手前からお花畑に下りて~樽前山の広大な裾野を歩く距離約5.5kmの行程である。夏の花真っ盛りの頃にはこの逆の行程で歩くことがほとんどだが、展望狙いならこの周りの方がお手軽である。

樹林帯を抜けると一気に視界が広がった。「わぁ~綺麗だよ」広大な裾野の奥にブルーの支笏湖が目に飛び込んで来た。上空は抜けるような青空だ。「今日は絶好の登山日和だな」そう確信しながら山腹を斜上して行く。見下ろす左手の砂れきの急斜面が陽射しを受けて輝いていた。黄色はミネヤナギ、赤はマルバシモツケだろうか? もう少しするとその奥に広がる樹海もさまざまな色合いを見せる事になるのだろう。

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木々に囲まれながら登って行く

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樹林帯を抜けると

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視界が広がって

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山腹を斜上して行く

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砂れきの急な東斜面の彩り

外輪山に飛び出すとお決まり?の強風が吹いていた。それでもこの山(地点)としては弱い方かもしれない。一気に展望が広がった。火口原の奥に荒々しい溶岩ドームが大きく鎮座し、火口原の縁を取り囲むように西山へと続く外輪山の流れるようなシルエットが美しい。
次々と登って来る方々と共に7時40分、東山のピークへ~そのまま休まずに外輪山を進んで行く。

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外輪山へ出る

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東山に向かって

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溶岩ドームと西山

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火口原の縁を取り囲むように西山(右端)へと続く外輪山

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火口原の奥に932m峰、右に風不死岳、遠く羊蹄山と尻別岳

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右には眼下にブルーの支笏湖、左には火口原の奥に広がる山々を見る。932mピーク、風不死岳、遠く羊蹄山とその隣に小さく尻別岳が並ぶ。視線を移すとホロホロ山、徳舜瞥山やオロフレ山も見えていた。樽前山北斜面を深く刻む雨裂と、その奥に見る支笏湖が美しい。

両手を広げて「ドローン」のように舞い上がることが出来るのなら、それらをもっと高い角度から望む事が出来るのだろうが・・・。山に登って清々しい気持ちになるのはそれに近い光景を目にできるからかもしれない。

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正面に風不死岳、眼下に支笏湖を見て

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手前に932m峰、奥に遠く羊蹄山と尻別岳を見ながら

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北斜面に刻まれた雨裂の奥に支笏湖

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左奥にオロフレ山、中央にホロホロ山と徳舜瞥山、右に白老三山  

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