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932mピークとのコル手前からお花畑へ下りた。ほどなく風が弱まってきて~立ち止まり、水分補給をして~また歩き出す。お花畑を抜けて風不死岳分岐を左に分け、樽前山北斜面の広大な裾野をゆっくりゆっくりと進んで行くことになる。時間帯にもよるのだろうが、前方はやや逆光気味で眩しい。樽前山北斜面に刻まれた雨裂の末端から一面に広がる彩りが展開されていた。それは強い陽射しを受けて金色の輝きだったのである。

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眼下に支笏湖を見ながらお花畑を行く

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前方に932m峰と風不死岳を見ながら

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眼下に広大な裾野を見て

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金色の輝きに包まれて

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山裾の彩り

「すごいわねぇ」そう言いながら何度も立ち止まるおばさん。すれ違う人達も「綺麗だわぁ」と歓声をあげている。この輝きの根源?は何だろうか。紅葉と関連がありそうな樽前山で見られる植物を並べてみると、ミネヤナギ、エゾイソツツジ、ウコンウツギ、マルバシモツケ、タルマイソウ、シラタマノキ、ウラジロタデ、ミヤマホツツジ、ノリウツギ、オオバスノキ、ハナヒリノキ等々。「これは何の葉だろう」そんなことに個々に注目してみるのも面白いかもしれない。

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ハナヒリノキの紅葉の奥に支笏湖

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山裾は金色の輝きで

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ヒュッテが近づくにつれて色づき始めたナナカマドが目立ち始めた。「もう少しだね」「これからもっと鮮やかになるよ」、ナナカマドの真っ赤な紅葉とその奥にブルーの支笏湖を見る日は案外近いのかもしれない。

午前9時30分、満車状態の7合目ヒュッテ前の駐車場に下り立った。帰路の5合目では駐車場空き待ちの車列が続いていた。

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色づき始めたナナカマドの奥に支笏湖
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コースタイムは省略します

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