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2017年8月27日(日)早朝、私達は尻別岳留寿都コースの登山口に立った。上空には雲が勢いよく流れていて~暗くなったり明るくなったり、更には霧雨を感じることもあったり・・・。「今日は良い天気だと思ったんだけど」「少し待ってみましょう」そんな言葉を交わしながら車内でゆっくりと待機。そのうち何となく少し明るさを感じて~「じゃあ行こうか」と登山口を午前7時45分スタート。

美しいダケカンバを見ながら進んで行くと~前方奥にこれから目指す本峰がちょっとだけ見えて来る。「あんなに遠くまで・・・」と感じてしまうところでもある。やがて右手にスキー場のリフト降り場を見て樹林帯に入って行く。ここからはやや急な登りとなって一汗かくことになる。そんな登山道脇にはコースの距離表示板が設置されていた。下の写真では「頂上まで3,250m、現在地は登山口から1,200m地点」と言うことになるのだろう。

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登山口

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前方に遠く本峰を見る

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リフト降り場を右に見て

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樹林帯へ入り

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コースの距離表示板

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ネジバナ

ツルニンジン

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ヤマハギ オオタチツボスミレ

急な登りから解放される頃には右斜面の視界が広がる。眼下にルスツリゾート~奥に霞む洞爺湖方面~その上空を覆うかのように暗い雲が漂っていた。「雨が降らないといいけど・・・」そんな心配に追い打ちをかけるかのように弱い霧雨が感じられ~カメラをザックに仕舞おうかどうか迷っているうちにその霧雨は止んだ。ほっとしながら773mピークを目指して進んで行く。

さすがにこの時期になると登山道脇に咲く花々の彩りは少ない。ネジバナやヤマハギ、ツルニンジンそして残り花のオオタチツボスミレがポツポツと見られた。ミミコウモリとハナイカリはこの山で見たのは初めてである。エゾシオガマやエゾゴマナが良い感じで咲いていた。

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樹林帯を抜けて

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上空は暗い雲に覆われ

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エゾシオガマ

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エゾノコンギク

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エゾゴマナ

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ミミコウモリ

ハナイカリ

樹林に覆われた左斜面側から勢いよく雲が流れて来る。風も強いのだが木々がちょうど防風林的な枠割をしてくれて、尾根上の登山道ではあまり影響は無かった。773mピークが近づくにつれて上空には青空がどんどん広がり始めた。こうなるとやはりテンションが上がって来る。「明るくなって来たよ~」先行するおばさんの足取りが軽くなってきたように見えた。前方に立ちはだかる大きな本峰に圧倒されても、何度も見ている光景だけに、「あそこだよね、急なところ」「あのあたりまで我慢すれば」と指差しながらそんな言葉を交わす余裕?すらあった。

773ピークからはコルに向かって一旦50mほどの下りだ。下るにつれて前方にはこれから登る急な尾根が近づいて来て、そこに刻まれた登山道も見えて来る。初めてこの山を訪れた時にはその感じる高度差に思わず身構えたものだ。コルの手前にいつも羊蹄山を見るポイントがあるのだが・・・残念ながら雲に包まれていてその姿を見る事は出来なかった。

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どんどん青空が広がって来て

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前方に立ちはだかる大きな本峰に圧倒されて

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コルに向かって下って行く

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急斜面が目の前に迫り

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羊蹄山は雲に包まれていた

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