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2017年6月18日早朝、ニセコ連峰の白樺山登山口に向かって車を走らせた。今時期は山菜採り(タケノコ)シーズンとあって車は混み合っていると予想していたが、その予想通り途中の道路脇には延々と駐車車両の列が続いていた。もちろん新見峠の駐車場も満杯、なんとか付近にスペースを見つけて駐車できた。

午前6時50分、白樺山の登山口をスタート。すぐに広い笹の刈り分け道に入って行く。美しいダケカンバに包まれながらしっとりとした雰囲気の林床へと進むのだが・・・周辺には山菜採りの方々が設置された「熊よけと位置確認用?」のサイレンが鳴り響く。ガサゴソ!っと笹薮から音が聞こえて来る。「これなら少なくとも熊の心配は無さそうだね」苦笑いしながらそんな登山道を登って行く。「おはようございます」時々山菜取りをしている方々との出会いもある。

やがて視界が開けてくるとやっと静寂が戻ってきた。上空には青空が広がっていて遠望も期待出来そうである。ただ、やや風が強いのは気がかりではあったのだが・・・。 稜線に飛び出すと目の前にシャクナゲ岳が大きな姿を見せてくれた。

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笹の刈り分け道にダケカンバが美しい

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しっとりとした雰囲気の林床が続くのだが・・・

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視界が開けて来て

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稜線に飛び出す

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シャクナゲ岳

今回の行程はニセコ連峰の白樺山に登って、下山後は周辺の山野草散策をしようとの計画であった。白樺山までは距離にして片道約1..5kmほどだから短時間で楽しめる行程である。登山道脇にはミヤマスミレが綺麗に咲いていた。ツバメオモトが瑞々しく咲き始め、コミヤマカタバミやエゾイチゲなどもあちこちで見られた。

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ミヤマスミレ

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ツバメオモト(おばさん撮影)

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コミヤマカタバミ

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エゾイチゲ

さて気がかりだった風は稜線に出ると一段と強くなってきた。帽子が飛ばされないようにしっかりとストッパーを再度セット。風に向かってやや斜めの体制になりながら歩いて行くことになった。それでも登山道脇を彩る花々には圧倒される。まるでお花畑を歩いている様な感覚であった。もちろん遠望も素晴らしく昆布岳のシルエット~そして高度が上がるにつれて遠くにまだ雪を抱いた狩場山が見えていた。

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稜線を進んで行く

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ハクサンボウフウやチシマフウロ、ハクサンチドリ等

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遠く昆布岳が美しい

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頂上へ向かって

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遠くにまだ雪を抱いた狩場山が見えて(ズーム撮影)

今回の山行で見られた花々で、ヒメタケシマラン。昨年目国内岳に登った時にも見ていた花である。小さな花が葉の下にぶら下がっているので撮影は大変だ。しゃがみ込むと言うよりも座り込んで見上げる感じでカメラを向ける。シャッターを押し「ふ~~~っ」とため息をついて立ち上がる。チシマフウロやハクサンボウフウ、ハクサンチドリが今が旬とばかりに咲きそろっていた。

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ヒメタケシマラン

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チシマフウロ

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ハクサンボウフウ

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ハクサンチドリ

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