2017年7月5日、私達は札幌岳冷水沢コース登山口に到着した。先行車は無く、どうやら私達がこの日の一番乗りのようである。今回はお友達のaさんも一緒に3名での山行である。 装備を整えていると、程なくして自転車に乗った単独の男性がやって来た。平日故に心細い面もあったが~何となくほっとしながら樹林帯へと進んで行く、7時20分。「綺麗ねぇ」この時期の木々の緑は本当に美しい。上品な表現?をすれば、誰しも「心が洗われるような・・・」そんな気持ちになるに違いない。もっともそんな気持ちは冷水小屋を過ぎる頃にはあっさりと消え去ることになるのだが・・・。 やがてカラマツ林を抜けて、コースは冷水沢を右へ左へと渡渉しながら進んで行く。最初の渡渉地点には安定感のある橋がかかっていたが、次の丸太橋はちょっと怖くて滑りそう。迷わず沢に下りてジャブジャブと漕いで渡った。途中で横切る林道で大休止、やや雲が多い空模様ではあったが、風は弱く時折日射しも感じられて心地良い。 「このままでいいよね」そう言いながら冷たいドリンクを飲み干す。スッキリ展望も良いのだが、気温の上昇は厳しいものがある。 |
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登山口から樹林帯へ |
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木々の緑が美しい |
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カラマツ林を抜けて |
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最初の渡渉地点は安定感のある橋 |
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次の丸太橋はちょっと怖くて沢を漕いで渡った。(奥が登山口方面) |
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途中で交差する林道 |
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登山道脇の林床ではオニシモツケがちょうど見頃だった。エゾノレイジンソウはあちこちで大株も見たがほとんど終盤、サイハイランは濃い色合でまだ綺麗に咲いているものもあった。ヒロハテンナンショウはほとんどがもう終盤、帰路でやっと花姿が確認出来るものを見つけた。「これはイワガネゼンマイよね」aさんに教えて頂いたシダ植物である。その方面には知識の無い私達は「そうですか」と答えただけだったが、登山道脇のあちこちで見かけると段々親近感がわいて来たのか、その葉の広がりに美しさをも感じてしまった。 |
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オニシモツケ |
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サイハイラン |
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イワガネゼンマイ |
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ヤマブキショウマ |
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ヒロハテンナンショウ |
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登山口から冷水小屋までは多少のアップダウンはあるものの、ほぼ平坦な道程である。とは言っても、冷水沢を右下に深く見ながらの細い登山道もあるので注意が必要だ。慎重にアップダウンを繰り返しながら高度を上げて行く。「こんにちは~」何組かの登山者が追い抜いて行く。「そろそろかしら?」「うん、もう見えて来る頃だと思うけど・・・」やがて前方には木々の緑に包まれた冷水小屋が見えて来た。 |
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右下に冷水沢を見ながら |
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木々の間から冷水小屋が見えて |
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コイチヤクソウはまだ蕾、もう少しすると登山道脇で沢山見られるようになるだろう。「これってナンブソウかしら?」もちろん花はもう終わっていて、葉の間から果実が見えていたのである。初めてみるナンブソウの果実、この中に種子が入っているのかと思うと結構楽しい。小さな小さなタニギキョウ、「撮らないぞ」と思っていたのだが・・・帰路にはやはりカメラを向けていた。ジンヨウイチヤクソウが咲き始め、ギンリョウソウはとても美しく咲き揃っていた。 |
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タニギキョウ |
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