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2017年7月1日(土)、私達は神居尻山を目指した。国道から見るその頂きは雲に覆われていた。「今日はこんな感じかしら」「午前中は降らないと思うけど」、登山口へ向かう車中のラジオからの天気予報では昼前後から雨が降りだすかも?とのこと。午前7時30分、Bコースの駐車場へ到着、1台の車がとまっているだけだった。「午前中勝負かもしれないね」そう言いながら装備を整えて登山口へ、7時45分登山道へと歩を進めた。

最初は緩やかな登山道も階段が現れる頃には急な登りとなり、707m尾根まで一気に高度を稼ぐことになるのだ。早い時期にはカタクリ等が咲いて鮮やかな花模様を楽しめるのだが、さすがにこの時期になるとその面影を追う登山道となる。サンカヨウの果実や小さな花をつけたエゾヨツバムグラ、ちょっと地味かな?オオダイコンソウなどが咲いていた。「これは、シラネアオイよね」おばさんがその果実を見つけて指差す。2個の果実が合着している様子が面白い。

登山道の危険な個所にはロープが固定されている。慎重にゆっくりと登って行く。「これは何の花? とっても綺麗」「ほんとだ、可愛い花だね」樹木の花ではあるのだが、今まで見た事が無い。カメラにおさめて帰宅してから図鑑で調べてみた。どうやらサワフタギと言う落葉樹のようでもある。「これはコマユミかしら」、そんな木々の花を楽しみながら標高700mほどの尾根の頭に飛び出した。ザックを下して頂上方面を見る、次から次へと白い雲が流れ込んでいた。「ちょっと風が強いかもしれないなぁ」そう思いながら汗を拭う。

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Bコース登山口

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急な階段登りが始まる

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エゾノヨツバムグラ

サンカヨウの果実

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シラネアオイの果実

オオダイコンソウ

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危険なところにはロープが固定されている

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サワフタギ?

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コマユミ

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尾根に飛び出す

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頂上方面はガスに包まれていた

急登は終わって842mピークまでは緩やかなアップダウンを繰り返しながらの尾根歩きだ。前方に流れる雲を見ながら進んで行く、もちろん遠望は無い。それでもタニウツギがちょうど見頃を迎えていて登山道脇を彩っていた。他ではチシマニンジンやヤマブキショウマ、そして目立ったのは黄色のコウゾリナである。頂上付近まで延々と咲いていた。総苞が黒っぽいので高山型のカンチコウゾリナなのだろうか。

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842mピークに向かって

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タニウツギ
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チシマニンジン

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ヤマブキショウマ

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コウゾリナ(カンチコウゾリナ?)

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