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「久しぶりに蓬莱山なんてどう?」「そうだね、行ってみるか」、早速天気予報とにらめっこ~風が弱くておだやかな天気が望めそうなのは・・・「元旦だ!」。私達が山スキーで最後に歩いたのは2014年2月の朝里岳だった。かれこれ3年を経過しようとしていたのだが、そろそろ山スキー行は止めようかと思っていた。体力的な問題と言うよりも装備も含めて何か面倒くさいと思うようになっていた。これも歳のせいなのかもしれない。

2017年1月1日早朝、中山峠に向かって車を走らせた。さすがに元旦とあって国道は空いていて順調に峠に到着。駐車場奥の「森の美術館」を少し過ぎると除雪最終地点になっていて、一人の男性が出発準備をしていた。「あれっ? Sさんじゃない?」「あらっ、お久しぶりです」お互いにビックリの元旦早々の、しかも蓬莱山へのスタート地点での出会いであった。「ここでお会いするとは・・・」、Sさんとは2012年3月にホロホロ山の北西尾根で初めて出会い(氏のブログは「北の山旅礼賛」)、次が夏の羅臼岳、そして今回と山では三度目の出会いであった。「なにかと縁がありますよね」「そうですね、今日も宜しくお願いします」、そう言ってSさんはスノーシューで先行して行った。

早速私達も装備を整えてスタート、高く積まれた雪を乗り越えるとその先はロータリーまで除雪されていた。いよいよ山頂へと向かう作業道に入って行く。右奥に山頂部のアンテナ群を見ながら、先行するSさんのトレース上を進む。風は弱く、上空には雲が広がっていたが時折日射しも注がれて上々のコンディションである。作業道が右に大きくカーブした先で、先行するSさんのトレースと分れて、私達は樹林帯に向かって進んで行った。

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スノーシューで先行するSさん

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ロータリーまでは除雪された道を進んだ

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右奥に蓬莱山を見ながら作業道を進んで行く

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作業道から分かれて林間へ向かう

今回の行程は、スタート地点が既に標高860mほどだから山頂までは標高差にして約120m、距離にして往復で約4kmほどである。案外簡単そうにも思えるが、その標高からして気象状況の厳しさは十分考慮しなければならない山でもある。それ故の美しさを求めて私達は何度も足を運んでいる。

樹林帯に入るとラッセル開始だ。久しぶりではあったが昔とった何とやらで~ちょっと重めの雪ながらも順調に進んで行く。周辺の雪を被った木々が私達を包み込む。それは~時折日射しが注がれると一気に美しく輝き、曇天になるとモノトーンの世界が広がるのだ。静寂の中をラッセルの音だけを感じながら進んで行く。

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樹林帯に入る

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右奥に山頂部のアンテナ群を見て

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時折日射しを受けて

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陽射しを受けていっきに輝く木々が美しい
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