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2017年5月20日早朝、私達は伊達紋別岳の登山者駐車場に到着した。好天の土曜日ではあったが時間がまだ早いせいか先行車が3台とまっているだけだった。早速装備を整えて登山口に向かって進んで行く、7時10分。「八重桜が終盤だね」「いつもちょうど見頃な頃に登っているわよね」、と言うことは~咲く花々を含めて例年とは少し違った光景が見られるのかもしれない。

それでも道路から登山口方向へ一歩踏み出すと、「わぁ~綺麗だねぇ!」そこでは八重桜がほぼ満開状態で私達を迎えてくれた。樹林帯に入って~駐車場から10分ほどで入山ポストのある登山口に到着する。そのすぐ先が1合目~さらに進んで暗いトドマツ林の急斜面を登りきると明るいカシワ林の尾根となる。登山道脇では早速シラネアオイのお出迎えだ。「今日はきっとこれね」「シラネアオイが延々に・・・だろうね」そう言いながら俯き加減に登って行き3合目の「一望台」へ、7時50分。

気温が上がっているせいか遠望はほとんど霞んでいて、有珠山もうっすらとその輪郭を確認出来る程度であった。「暑いぞぉ~」タオルで汗を拭いながらミネラル飲料を飲み干す。この日は熱中症対策に注意をしながら登ることになるほどの暑さだった。

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登山口方向へ向かうと八重桜が満開

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登山口へ向かって登って行

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1合目の先の暗いトドマツ林

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明るいカシワ林の尾根に出て

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早速登山道脇にシラネアオイが~

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遠望は霞んでいた(一望台にて)

7合目までは小さなアップダウンを繰り返しながらの登りとなる。登山道の左右は木々に囲まれていて展望はあまり開けないものの、この時期特有の木々の春らしい彩りが伝わってきてうれしい。ふと~沢方面に咲いている桜と淡い色合いの背景に目を奪われた。「撮ってみようかな」ファインダーを覗いてみる、見た目ほどの美しさをとらえることは難しそうだったが、とにかくシャッターを押しておきたかった。

息を整えながらゆっくりゆっくりと登って行くと~やがてガンバレ岩が現れ、ほどなく樹林帯を抜けて7合目に飛び出す、8時40分。

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木々に囲まれた明るい尾根路

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小さなアップダウンもある

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見下ろす沢方面に咲いていた桜を撮ってみた

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ガンバレ岩

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7合目へ

今回の伊達紋別岳で見られた花々を三つにまとめて(その1~その3)順不同で紹介します。
伊達紋別岳で見られた花々 その1

この山の夏山シーズン当初の花としてスミレの種類の多さがあげられる。タチツボスミレ、フイリミヤマスミレはほぼ終盤だったが所々で美しく咲いていてくれたし~もう終わっていると思っていたエゾアオイスミレがまだなんとか頑張って咲いているのを見つけた。アイヌタチツボスミレは群落となっているものもあった。

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タチツボスミレ
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フイリミヤマスミレ
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エゾアオイスミレ

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アイヌタチツボスミレ
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