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「わぁ~やっぱりすごいね」広い砂れき地に点々とコマクサが咲いていた。花はやや終盤ではあるものの遠目の色合いとしてはその方が良く際立つ。後続の登山者もやって来て登山道脇に咲くコマクサに盛んにカメラを向けていた。それでもすぐに先へと進んで行くので、静かなコマクサ平であった。他ではイワブクロとチシマキンレイカが見られたがやや終盤、代わってチシマツガザクラが周辺を埋め尽くす。

登山道はやや下りながら第三雪渓へと向かって行く。いつも悩んでしまうウスユキトウヒレン、変異の大きいキク科の植物であるが、様々な葉の形状が楽しくもある。「まだ間に合ったよ」おばさんが嬉しそうに言う、ジンヨウキスミレである。北海道固有種であることもそうだが、何と言っても腎臓形の葉が可愛らしい。群生するミヤマキンバイに包まれながら第三雪渓の下に到着だ。

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コマクサ平を行く

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コマクサの群落

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チシマツガザクラ
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第三雪渓へ向かって下って行く

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ウスユキトウヒレン
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ジンヨウキスミレ
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エゾノハクサンイチゲ

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群生するミヤマキンバイ

第三雪渓は最初の部分以外はほぼ夏道であった。上空の青空はあっと言う間にガスに包まれて、かと思うと忽然とガスが消え去ってまた青空が見えて来る、そんな連続だった。融けたばかりの雪渓後には美しい花々が~その代表格はエゾコザクラだ。ちょうど見頃を迎えていて登山道脇を彩る。さらにエゾノツガザクラ、エゾノマルバシモツケと続くのだから~息の上がる急な登りも撮影に忙しい。

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第三雪渓登り始めの部分

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ガスがたちこめて

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ガスが消え去り

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エゾコザクラの群落
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エゾノツガザクラ

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エゾノマルバシモツケ

急斜面を登りきると一旦平坦となり、イワギキョウやミヤマリンドウを見ながら進んで行くと~やがて前方に第四雪渓を見る。「こめっとさんですよね」単独の男性に声をかけられた。「いつも見ていますよ」「ありがとうございます」お礼を言ってお互いに自己紹介。tさんとおっしゃるその男性はこれから白雲岳や黒岳方面に向かうと言う。久しぶりに山談義が弾んだ~「それでは」とtさんは先へと進んで行く。

第四雪渓はほぼ夏道を登って行くことになる。
クロウスゴの高山型で葉が卵円形のミヤマエゾクロウスゴ、さらにミヤマキンバイやツガザクラ類、そしてこれも可愛いエゾヒメクワガタと続くのだから私の体は休まる暇は無い。しゃがみ込みファインダーを覗いてシャッターを押す。

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前方に第四雪渓を見て

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イワギキョウ

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ミヤマリンドウ

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第四雪渓は夏道を登って行く

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ミヤマエゾクロウスゴ

キバナシャクナゲ

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ミヤマキンバイ

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エゾノツガザクラとアオノツガザクラ

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エゾヒメクワガタ
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