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2016年8月6日、私達は8年ぶりのオロフレ山へと向かった。午前7時40分、登山口であるオロフレ峠展望台に到着。ここは既に標高約930m、さすがにこのところ連日続いているあの暑さは無く、さわやかな空気さえ感じることができるほどだ。数台の車がとまっていて既に先行している人達もいるようだ。私達も早速装備を整えてスタート、8時10分。登山口からすぐに灌木のトンネルの中に入って行く。

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登山口

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灌木のトンネル

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ミヤマトウバナ

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ハナイカリ
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「十年一昔」と言う言葉があるが、世の中の移り変わりは益々激しさを増していて~いまや5年・・・いやそれ以下が一昔とでも言えそうな感がある。オロフレ山の山行レポートとしてこんな言葉は相応しくは無いが、それほど8年前の記憶は曖昧になっていた。それでも、登山口からすぐに灌木帯に入り、羅漢岩や小岩峰を見ながら進んで頂上への急な尾根を登る~その程度のイメージは残っていた。

話しを現実に戻そう。やがて一旦灌木帯を抜けてその羅漢岩が目の前に現れた。ここは足元注意の個所でもある。慎重に下って切れ落ちた岩峰を見ながら進んで行く。早い時期にはこの岩に高山植物が彩りを添えるはずだ。

再び灌木帯に入って行く~登山道脇に咲く花々が楽しいところでもある。ほぼ終盤であったが、オトギリソウがあちこちで沢山見られた。ネットやガイドブックなどで検索すると「イワオトリギ」と言う名前が出て来たが、その同定はなかなか難しそうだ。やっとまだ花が咲いている個体を見つけて一応カメラを向けた。オオヤマサギソウはちょうど見頃だった。

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目の前に羅漢岩が迫る

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まだ咲き残っていたハイオトギリ

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オオヤマサギソウ
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咲き始めたばかりのミヤマホツツジ

やがて小岩峰が見えて来た。その横を抜けると段々視界が広がって来る。遠く昆布岳を見て~さらに風不死岳や樽前山が見えて来る。「そうだよな、うんうん~こんな感じだよ」と少しづつ思い出されてくる8年前の記憶に一人相槌を打つ。

前方から早くも下って来る人がいた。「もう登られてきたのですか?」おばさんが尋ねると~「暑くならないうちにと思ってね」。そうなのだ、このところ道内ではぐんぐん気温が上がっていて、連日の猛暑を観測しているところもあった。「それが正解だよな」そう思いながら立ち止まり、水分補給をして汗を拭う。

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小岩峰を見て

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遠く昆布岳が見えた

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視界が広がって来て~右奥に風不死岳と樽前山

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