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私達の今年の大雪山花めぐりは旭岳から始まって黒岳周辺へ、そして今回は北大雪のニセイカウシュッペ山である。2016年7月21日早朝に登山口へ、ほどなく本州から来られているiさんご夫妻も到着した。ご夫妻とは昨年赤岳周辺をご一緒している。早速装備を整えて入山届けを出そうとふと見ると、ポストの横に看板が設置されていた(下の画像)。これはアンギラス方面への入山を禁止すると言うことなのか?ちょっと曖昧な表現だった。今後、その地域に向かわれる予定のある方々にとっては一考を要す看板のように思える。

さて、私達は入山届けを出してすぐに樹林帯に入って行く。風は弱く上空は雲に覆われていて、これから晴れて来るのかどうかは微妙な雰囲気である。しかし、花を楽しむ山行が目的の私達にとってはそれほど影響のある天気とは思えない。残雪状況と最近の雨の影響なのか、登山道はあちこちでぬかるんでいた。しばらくはそんな足場を確認しながらゆるやかに登って行く事になる。

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登山口

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ミヤマタニタデ

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イワツツジ

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エゾノレイジンソウ

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アラシグサ

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ミヤマチドリ

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バイケイソウ

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オガラバナ

やがて前方に、1742mコブと大槍が湧き上がる雲と共に見え隠れするようになる。高度が上がるにつれてそれはどんどん迫力を増して来るのだが周辺の雲は全く消えそうにも無い。見晴台からは期待された表大雪の山々はおろか、小槍から続く稜線も雲に包まれたままであった。それでも登山道脇に咲く花々が私達を癒してくれる。アカモノやマルバシモツケはちょうど見頃を迎えていた。

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前方に大槍が見えて来て

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ゴゼンタチバナ

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ヤマハハコ

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チシマヒョウタンボク

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ヤマブキショウマ

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アカモノ

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マルバシモツケ

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オオバスノキ

見晴台で小休止を終えて、私達は先に進んで行く。遠望はきかないものの、ニセイカウシュッペ山の頂上は見えていて、所々に青空も感じるようになってきた。1742mコブの北側の斜面を巻いて進んで行く。登山道脇に咲く花々が一段と彩りを増し、沢に向かって落ち込む斜面を埋め尽くす花々の絨毯に目を奪われた。

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大槍に向かって  左が目指す頂上

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ハクサンチドリ

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ウズラバハクサンチドリ

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タカネスイバ

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1742mコブの北側の斜面を巻いて

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斜面を埋め尽くす花々の絨毯

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手前にウコンウツギ

更に雲が湧きあがるように流れる大槍とのコル付近では、トウゲブキやチシマノキンバイソウ、チシマフウロが群落をなして~そんな光景にアクセントをつけるかのようにオオカサモチが花開く。こうなるといつものことだが私達の歩みは遅々として進まない。iさんご夫妻も何度も登っている山ではあったが、私達同様に今回が最高だと感激しきりであった。

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大槍とのコルへ

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チシマフウロとチシマノキンバイソウ

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オオカサモチとトウゲブキ

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