2016年10月30日（日）、このところ山には登っていないのでトレーニングも兼ねて藻岩山を歩くことにした。市街から見える藻岩山はまだ紅葉の彩りが感じられたし、ひょっとして山頂から「紅葉の奥に雪を被った山々を」との期待もあった。7時前には旭山記念公園の駐車場に到着、曇天の寒空の下のせいか車はほとんどとまっていない。のんびりと装備を整えて～7時15分スタート、と言ってもこのまま登山道に向かう訳では無い。道路を下って慈啓会病院コースの登山口まで歩くのだ。距離にして1km弱でゆっくり歩いても15分ほどである。 慈啓会病院コース登山口で標識を確認する、「馬の背まで1.8kmだから40分、山頂まではさらに1.1kmだから30分」自分の登りのペースを見込んでそんなタイムスケジュールとした。今回は単独の山行だし～特に時間にしばられている訳でも無いが、時間の目安はたてておいた方が良いと思った。7時30分、薄暗い登山道に入って行く。まだ時間が早いせいもあるのだが、すれ違う登山者は少ない。登り始めて約1kmを過ぎたあたりで広場に出た。「日本初のスキーリフト跡地」の標識がありその基礎部分がまだ残っている。 木々の間から秋色の輝きを感じながら右に沢地形を見て緩やかな登りが続く。沢源頭部が近くなると急斜面を斜行しながらの登りとなり、そのまま馬の背に飛び出した。8時05分「まずまずのペースだな」私は満足げ？に呟いた。

今回のGPSトラック。緯線経線間隔は30秒、青い斜線は磁北線

慈啓会病院コースの登山口

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沢源頭部の登り

馬の背へ

登り始めてからも何となく雪の気配を感じていたが、馬の背まで来ると登山道には雪が目立ち始めた。まだ「積もっている」とまでは言えない状態だが、気温が低いので足元がやや滑りやすい。「残り1kmちょっと、慎重に」そう自分に言い聞かせながら最後の登りが始まる。段々斜度が増して来て登山道はジグを切りながら進むことになる。 俯き加減に登っていると小鳥の声が聞こえ始めた。シジュウカラやハシブトガラ、ゴジュウカラ等飛び交う。「あっ、エナガだな」聞き覚えのある声が聞こえてきた。見上げるとシマエナガの群れが居て～なんと1羽が私の目の前の木の枝にとまって目と目が合った「なんと可愛い～～～」。今回はカメラ2台体制で登っていたが～ザックから望遠レンズを装着したカメラを取り出す暇も無くシマエナガは飛び去った。 8時35分、藻岩山山頂駅に到着した。旭山記念公園をスタートしてから1時間20分だった。小雪が舞う曇天の下、遠望はもちろん望めそうにも無い。一応展望台に上がって札幌市街をカメラにおさめて、山頂駅1階の登山者休憩施設に入った。中にはトイレや着替え室、もちろん休憩室もあっていたれりつくせりだ。

藻岩山山頂駅

展望台から眼下に札幌市街を見る

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