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今回の山行の狙いのひとつが「紅葉の奥に雪を被った山々を」だったのだが、なかなか晴れて来る気配は無い。私は山頂駅付近を少し歩きながら「小さな秋」的な場面を探したのだが~特段感じるものが無く、戻ってベンチに腰を下しながらコーヒーを飲み軽食を頬張る。

ふと明るさを感じて視線を移した。暗い雲の下にうっすらと明かりが射しはじめていた。「あっ、良い感じかもっ?」私はあわてて立ち上がり、もう一度展望台に上がった。南側の視界に藤野周辺の山々が浮かび上がった。「これはこれでいいぞ~~~っ」と声には出さずに叫び?ながらシャッターを押した。砥石山も手前に晩秋の彩りを添えてうっすらと見えてきた。

9時35分、下山を開始した。なんだかんだで、結局1時間ほど山頂に滞在していたことになる。滑りやすい足元に注意しながら下って行く。「こんにちは~」「失礼しま~す」「ありがとうございま~す」、登山道は賑わってきた。最近流行のトレイルランの人達は身軽に通過して行く。「もう少し若ければ・・・」と羨望の眼差しを投げかけながら、私もちょっと急ぎ足で下ってみた。「おおっと~!」思わず転びそうになって苦笑い。

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藤野方面の山々のシルエットが浮かんだ
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左奥に砥石山を見る
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少し雪が積もっていた登山道

馬の背からは旭山記念公園コースを下って行く。少し登って一旦下ってまた登ってとアップダウンが繰り返す尾根路である。慈啓会病院コースよりは登山者は少ないだろうと思って、念のためクマ除け鈴を付けたのだが~それは杞憂だった。さすがに日曜日とあって次から次へと登って来る人達が続いたのである。

尾根路を包み込む紅葉は晩秋の彩りと言うべきか。赤はほとんど目立たないものの、眩いほどの黄色の世界である。何度も何度も立ち止まりながらカメラを構える。と、またシマエナガの鳴き声が聞こえてきた。私は斜面に沿って少し先まで下り、ザックを下して望遠レンズを装着したカメラを取り出した。果たしてこっちへ飛んでくるのか?・・・「あれだっ」やっと撮影出来る距離まで近づいたシマエナガを見つけた。シャッターを押し続ける。あっと言う間に飛び去るシマエナガ、結局撮れたのは2カットだけであった。

こんな調子でのんびりと歩き続けて、11時ちょうど~旭山記念コース駐車場に到着した。装備を解いてやや混み合っていた駐車場を後にした。

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旭山記念公園コースの尾根路に見た秋色
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シマエナガ
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コースタイム(含休憩時間)
旭山記念公園駐車場 07:15  慈啓会病院コース登山口 07:30  馬の背 08:05  藻岩山 08:35-09:35  馬の背 09:50  旭山記念公園駐車場 11:00

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