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前方に目国内岳が見えて来ると前目国内岳(980m)に到着だ。ザックを下して小休止、結構暑いのだが吹く風が心地良い。その影響もあったのか虫さん攻撃は思いのほか少なかった。汗を拭い水分補給をして広がる光景をカメラにおさめてザックを担ぎあげる。前方に目指す目国内岳を見ながらコルに向かってどんどん下って行く。「あっ、前目国内岳の標識を撮り忘れた」と気づいて帰路に撮ることにしたのだが~結果的にはそれも忘れてしまった。

「綺麗よ~~~」おばさんが嬉しそうに言う。群生するチシマフウロがまさに見頃を迎えていて、淡い紫色の花が風に揺れながら咲いていた。傷みやすい花でピッタリと見頃に出会うことは少ない。

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前目国内岳へ

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左に目国内岳、右に岩内岳

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眼下に岩内市街と日本海

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目指す目国内岳を見ながらコルへ向かって下って行く

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チシマフウロ(フウロソウ科)

【目国内岳に咲く花 その2】

樹木の花ではオオバスノキが咲き始め、コヨウラクツツジは上部で多く見られたがほぼ終盤、今年の徳舜瞥山でも見たクロツリバナが綺麗に咲いていた。他では、エゾイチゲや上部ではヒメイチゲもまだ見られた。カラマツソウは咲き始めたばかりであった。

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オオバスノキ(ツツジ科の落葉低木)

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コヨウラクツツジ(ツツジ科の落葉低木)

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クロツリバナ(ニシキギ科の落葉低木)

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オオアマドコロ(ユリ科)

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エゾイチゲ(キンポウゲ科)
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カラマツソウ(キンポウゲ科)

コルの手前が5合目、このあたりから登山道脇にはハクサンボウフウが咲き乱れていてとても美しかった。ヒグマの大好物だから、ちょっと緊張しながらもしっかりとファインダーを覗く。
コルを通過して頂上まで標高差約300mの登りが始まる。6合目付近から大きな岩が現れて、乗り越えたり隙間を抜けたりしながら徐々に高度を上げて行く。頂上まで一気の登りで無いのが嬉しい。白っぽい花が多い中でムラサキヤシオツツジがちょうど見頃を迎えていて、登山道に彩りを添えていた。

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ハクサンボウフウ(セリ科)

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岩を乗り越え

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ムラサキヤシオ(ツツジ科の落葉低木)

【目国内岳に咲く花 その3】

エンレイソウ(ユリ科)~その果実(子房)の色でクロミノエンレイソウとアオミノエンレイソウに大別、さらにネットで見るとアカミノエンレイソウとしているものもある。変異の多い花であるが、そのがく片と子房に注目してカメラを向けて見た。

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