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やがて視界が開けて、沢筋を埋めるエゾノリュウキンカが咲く第一雪渓に到着した。ちょうど見頃の黄色い花が沢に沿って咲き誇り~木々の緑と源頭部を覆う白い雪渓、そして上空の青空とのコントラストが見事に広がる。周辺の斜面に咲くエゾコザクラやミヤマキンバイがとても輝いていた。流れ落ちる冷たい沢水と、漂う冷気も感じながらほっとしてザックを下す。

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第一雪渓

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沢筋を埋めるエゾノリュウキンカ

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ミヤマキンバイとエゾコザクラ
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ミソガワソウ

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チシマフウロ

第一雪渓からは左に沢を見下ろしながらのややきつい登りが始まる。それにしてもとにかく暑い。風はほとんど無く強い陽射しをいっぱいに受け止めながらの登りで、すぐに汗が拭きだして来る。俯き加減でじっと我慢をしながら登って行く。
そんな辛さを一時忘れさせてくれたのが、次の第二雪渓である。チシマノキンバイソウやミヤマキンポウゲが群生して私達を迎えてくれて~近くでウズラバハクサンチドリも見ることが出来た。

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第二雪渓

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チシマノキンバイソウ

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ウズラバハクサンチドリ

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ミヤマキンポウゲ

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エゾウサギギク

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カラマツソウ

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モミジカラマツ

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キバナノコマノツメ

「ここまで来ると稜線は近いよ」「稜線まで上がればきっと涼しくなるよ」、皆そう思いながらもその足取りは重い。段々見上げる空が近づいて来て~やや雲の流れも感じながらハイマツの中に刻まれた登山道をひと登り~やっと稜線に飛び出した。午前9時25分、1737m標高点に到着だ。

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稜線に飛び出す

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1737m標高点へ

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咲き始めたばかりのウメバチソウ

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アオノツガザクラ

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岩場を埋め尽くすチングルマ

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アラシグサ

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ゴゼンタチバナ

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