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9時55分、7合目のいっぷく広場に飛び出した。ここには木製のベンチがいくつかあるが、先行されていた人達で賑わっていた。私達もそのひとつに空きを見つけてザックを下し汗を拭って水分補給、すぐに稜線に向かって歩き始めた。しかし、それが合図であったかのように~休んでいた人達も次々と稜線を歩き始めた。このあたりからは、何度も何度も路を譲りながらの山行となったのである。

それにしてもこの日の展望は素晴らしかった。もちろん雲一つない青空、いわゆる快晴無風の状態である。気温が上がってはいたが遠望はクッキリであった。迫力の稀府岳とその奥に室蘭岳を見て~ニセコ連山方面の見えるポイントでシャッターを押す。細い登山道はギャップを越えて見晴台、8合目と続き~振り返れば噴火湾の奥に駒ヶ岳が見えていた。

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7合目から稜線歩きが始まる

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右前方に稀府岳、左後方に室蘭岳

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稜線から見るニセコ連山が美しい

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ギャップを越えながら

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噴火湾の奥に駒ヶ岳

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眼下に伊達市街方面

ヒメイチゲやコキンバイ、ユキワリコザクラやヒメナツトウダイ、そんな咲く花々を愛でながらゆっくりと登って行く。前紋別岳の標識を見ると前方には洞爺湖と羊蹄山を始めとする展望が一気に広がるのだが、それについては山頂からレポートしたい。

稜線に刻まれた登山道は細くて、7合目を出ると途中での休憩ポイントはほとんど無い。ちょっと登山道脇に寄るのが精いっぱいである。唯一9合目付近に刈り分けられたちょっとしたスペースはありそうだ。大人数での休憩ポイントとなると3合目の一望台か7合目のいっぷく広場くらいになるのだろか。あとは途中で立ち止まり小休止と言った感じになる。

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ヒメイチゲ

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コキンバイ

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ユキワリコザクラ
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エゾノイワハタザオ

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ヒメナツトウダイ
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前紋別岳を過ぎると大展望が広がる

稜線はやや西へカーブして山頂へと続く。見た目はまだかなり遠く感じるが、実際にはそれほどでも無い。途中で小さなポコを交わして一旦下る。前方奥には山頂が見えて来て、ここから先は開放感あふれる道程だ。もう少したつとシラネアオイが登山道脇で迎えてくれるだろう。ゆるやかな斜面を一気に登って行く。

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山頂を(右のピーク)見ながら稜線を進む

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小さなポコを交わして
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最奥のピークが山頂

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