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10時55分、伊達紋別岳の山頂に立った。大勢の人たちが思い思いに寛いでいた。私達もスペースを見つけてザックを下した。この天気である、展望確認も急ぐ必要はあるまい。ゆっくりと軽食を頬張り水分補給をしておもむろに立ち上がる。

山頂からは見事な展望が広がっていた。洞爺湖と有珠山、昭和新山を手前に配して~奥にまだ白い羊蹄山、ニセコ連山、昆布岳などが続く。視線を移して~ホロホロ山や徳舜瞥山、恵庭岳や漁岳、札幌岳等の山々を見て、眼下に内浦湾とその奥に大平山方面の山並みである。これほど遠望がスッキリとしている時に山頂へ立てることはめったに無いだろう。

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山頂へ

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洞爺湖方面を望む
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右からホロホロ山と徳舜瞥山、恵庭岳や漁岳、さらに狭薄山や札幌岳等か?(ズームで)

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羊蹄山と右に尻別岳、貫気別山(ズームで)

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ニセコ連山と昆布岳(ズームで)

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内浦湾を挟んで遠く大平山方面を望む(ズームで)

次々と登って来る人達と入れ替わるようにして、私達は下山を開始した。私は花の写真をもう一度撮り直ししながらのゆったりペース。おばさんは先行しながら気のついた花々を見つけて立ち止まる。追いついて私はカメラを向ける、、、やっぱり下山も超スローなのである。

7合目ではちょっと水分補給をした程度で、そのまま尾根を下って行った。先行していたおばさんが盛んにカメラを向けている。どうやら野鳥撮影のようだ。「オオルりがいるよ」、なかなか近くには来ないし、普段よりもちょっと短めのレンズなので撮影は大変だ。「あっ、キビタキ!」そう言いながらまたシャッターを押す。「今回は証拠写真ね」と言いながらもおばさんは楽しそうだ。

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下山開始

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オオルリ(おばさん撮影)

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オオルリの雌?(おばさん撮影)

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キビタキ(おばさん撮影)

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キビタキの雌?(おばさん撮影)

伊達紋別岳では6種類のスミレを見ることが出来た。前述したタチツボスミレとオオタチツボスミレの他に、葉に白い斑のあるフイリミヤマスミレ、側花弁の内側に毛があるアイヌタチツボスミレ、そしてまだエゾアオイスミレも見ることが出来た。全体的に毛深いアカネスミレであるが、登山道脇にポツポツと咲いているので、踏みつけないように気を使う。

13時25分、登山者用駐車場に到着だ。装備を解いてほっと一息~ちょっと疲れた体を車のシートに預けた。

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フイリミヤマスミレ

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アイヌタチツボスミレ
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エゾアオイスミレ
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アカネスミレ
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コースタイム(含休憩&撮影時間)
登山者駐車場 08:25  3合目 09:05  7合目 09:55  山頂 10:55
山頂 11:05  7合目 12:00  3合目 12:40-12-55  登山者駐車場 13:25


追記:下山時間が予想よりも早かったので、帰路の途中で花散策を楽しんだ。ちょうど咲き始めのホソバノアマナとサクラスミレを見る事が出来た。

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ホソバノアマナ
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サクラスミレ
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