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2016年5月14日午前8時過ぎ、伊達紋別岳の登山者用駐車場に到着。「えっ、こんなに?」私は思わず叫んでしまった。駐車場は既に先行されている人達の車で賑わっていたのである。「今日は土曜日だしこの天気だからね」、確かにこの日は予報通りで雲一つない青空が広がっていて、しかも無風状態である。つまり絶好の行楽日和であり登山日和でもあったのだ。

早速私達も装備を整えて駐車場前をスタート、午前8時25分。案内板に誘われるように~まだ咲いていた桜の下を潜り抜けて登山道に入って行く。「わっ、明るい!」私はビックリして叫んだ。周辺一帯のカラマツがすっかり伐採されていたのである。明るくなった登山道からやっと樹林帯に入り、ほどなく入山ポスト。1合目の標識を見てひんやりとしたトドマツ林を抜け~明るい尾根歩きが始まる。気温が上がって来ているのですぐにジットリと汗ばんで来た。ウィンドブレーカーを脱いでミネラル飲料を飲み、ゆっくりゆっくりと登って行く。9時05分、3合目の一望台に到着だ。「見えてるわね~」、木々の間からは期待通りの展望が広がっていた。

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まだ咲いていた桜の木の下を抜け

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周辺はすっかり伐採されて明るくなった。

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ひんやりとしたトドマツ林

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明るい尾根路を進む

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3合目からの展望

「どうぞ~」「ありがとうございます」、花を見ながら写しながらの私達だから次から次へと登って来る人達に追い抜かれる。やはり山登りの過程で花々も楽しもうと言う人達が圧倒的に多い。私達はと言うと、今では花を見る過程での山登りとなっている。

何度も登っている山だから何処にどんな花々が咲いているのかは大体知っている。それだけに「今年はどうなんだろう」と期待しながら登って~「あっ、咲いてるわよ」と安堵しながらカメラを向ける。タチツボスミレやオオタチツボスミレ、そして咲き始めたばかりのミヤマエンレイソウやフデリンドウ、クルマバツクバネソウ、そして綺麗なキジムシロを見つけて立ち止まる。

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タチツボスミレ

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オオタチツボスミレ

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ミヤマエンレイソウ

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フデリンドウ

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クルマバツクバネソウ

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キジムシロ

伊達紋別岳での代表的な花のひとつがシラネアオイである。尾根の下部から登山道脇を彩り、最後は山頂直下まで続くのだが、さすがにこの時期はまだ尾根で咲き始めたところであった。それでも日射しをいっぱいに受けて咲くシラネアオイは、淡い色から濃い色、そしてほとんど白っぽいものと色とりどりに楽しめる。

ガンバレ岩の横を通り抜けると7合目は近い。

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シラネアオイ
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白っぽいシラネアオイ
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