5合目からは山頂部がクッキリと見えていた。どうやら昨日で雪もほぼ融けてしまったようである。ちょっと汗ばんだのでシャツを1枚脱いで体温調整、水分補給をして~さあ、いよいよ馬の背に向かって急な岩尾根の登りである。花々に気をとられて足元への注意が緩慢にならないように~一歩一歩慎重に進んで行く。
馬の背までの岩尾根に今年はどんな花模様が展開されるのだろうか。「あっ、咲いてるよ」おばさんがしゃがみ込む。そこにはちょうど咲き始めたばかりのアポイタチツボスミレがあった。「アポイアズマギクも~」これまた小さくて可愛い。ちらほらと見かける黄色はキジムシロ。大きな株のサマニユキワリに「咲いていてくれたんだね」そう感謝しながらカメラを向ける。
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馬の背へ向かって
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岩尾根を登って行く
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右後方に目指すアポイ岳を見て
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アポイアズマギク
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キジムシロ
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アポイタチツボスミレ
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サマニユキワリ
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そんな花々を見ながらゆっくり登って行くと、早くも前方から下りて来る人が居た。「こんにちは~上の花々はどうですか?」「馬の背から上にはほとんど咲いていませんよ」「そうですか、今年はもう少し先ですかね」ちょっと落胆しながらもお礼を言ってすれ違う。
8時50分、馬の背に飛び出した。「わぁ~見えてる、見えてるよ~」おばさんが叫ぶ。それほど気温も上がっていないから遠望までクッキリである。遠く真っ白な日高山脈、そして手前にはピンネシリから吉田岳、アポイ岳へと連なる山々。「こんなに見えて良いのか~~~!」と叫びたくなるほどの展望だ。上部の花はもうほとんどあきらめモード、一気に「登山」モードに突入だ。
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馬の背に飛び出す
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真っ白な日高山脈が見えていた
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ピンネシリと吉田岳
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前方にアポイ岳の山頂部を見ながら岩尾根を進んで行く。どんどん迫って来る大きな山頂部はなかなかの迫力である。途中で幌満お花畑への分岐を右に分けて、岩場を回り込みながら登って行く。ふと足を止めて振り返れば眼下の様似町周辺の海岸線が美しい。
8合目、9合目とどんどん傾斜がきつくなり~喘ぐように登りながら~時々小休止して息を整える。視線を移すと吉田岳とピンネシリを中央にしてその左右に遠く日高山脈が見えて来る、私の大好きなポイントである。細いダケカンバに囲まれた見上げる山頂部はもう指呼の距離だ。が、その一歩一歩はなかなかキツイ。9時30分、アポイ岳の山頂に立った。登り始めてから2時間50分であった。
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アポイ岳山頂に向かって
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振り返ると様似町周辺の海岸線が美しい
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山頂直下からピンネシリ、吉田岳を望む
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山頂へひと登り
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