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山頂で10分程休憩して~「さあ、行こうか」とザックを担ぎあげた。帰路は幌満のお花畑経由である。その時一人の男性がその幌満側から登って来た。もう花はあきらめてはいたものの、一応念のために「お花畑はどうでしたか?」と尋ねる。「花の色は無かったです」とのこと、、、「やっぱりそうですか、ありがとうございます」

それでも私達は当初の計画通り、幌満お花畑に向かって下り始めた。ミヤコザサはまだ背が低くて、且つ気温もそれほど上がっていないからダニもあまり心配は無さそうだ。細いダケカンバやハイマツの間を眼下にブルーの海を見ながらゆるやかに下って行く。手前に大きく幌満岳、その奥には遠くえりも岬、そして今年も登った豊似岳や、オキシマップ山、ルチシ山等の山々が広がる。

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幌満お花畑に向かって

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眼下にブルーの海を見ながら

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手前に幌満岳、奥にえりも岬


右手前に幌満岳、その奥に豊似岳、オキシマップ山、ルチシ山が見えた

やがて急斜面をハイマツ等につかまりながら一気に高度を下げると、眼下にお花畑が見えて来た。アポイ岳から約25分でお花畑に到着だ。もちろん咲いている花々は見当たらない。水分補給を済ませて吹く風にやや冷たさを感じながら、お花畑を後にした。

8合目下の分岐まではほぼ高度を保ちながらのトラバースが続く。所々に少しだけだが先日降った雪がまだ残っていた。「これじゃ、お花はね~」そんなおばさんの言葉に私は頷きながら周辺を見つめた。分岐が近づくにつれて登山者の声が聞こえて来た。この天気に誘われてまだ登って来る人達は多い。5合目に向かって下って行く。「こんにちは」「馬の背からは凄い展望ですよ」「そうですか、ありがとうございます」

樹林帯に入りもう一度花々の撮り直し、そして登山道の入口近くで咲いていたエゾオオサクラソウを陽射しが高くなり明るくなった林内で撮影。13時05分、今シーズン「最初の」アポイ岳山行を終えた。「最初の」と言うことは次回もあると言うことになるのだが・・・アポイ岳は私達の心をとらえて離さない。

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ハイマツの中に刻まれた登山道を下る

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幌満お花畑へ

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お花畑から8合目下の分岐に向かって

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先日降った雪が所々に少しだけ残っていた

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ブルーの海が心地良い

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エゾオオサクラソウ
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コースタイム(含休憩時間)
入山ポスト 06:40  5合目 08:00-08:15  馬の背 08:50-09:00  アポイ岳 09:30-09:40  幌満お花畑 10:05-10:15  馬の背 11:05  5合目 11:40  入山ポスト 13:05

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