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「可愛いねぇ~」登山道の入口付近でカラマツの花が咲いていた。久しぶりにファインダーの奥にその花を見る。これから始まる「花めぐり山行」のスタートに相応しい演出になるのだろうか・・・

GW期間中にはアポイ岳に登ることが多い。この時期に花を楽しみながら登ることが出来る山と言えば限られるし、その中でもより多くの花々が見られる山だと思う。そんな狙いから、この時期にアポイ岳に登る人達も多い。
天気予報を見ながら5月2日に計画した。他の用事もあって4月30日早朝に札幌を出発。様似町が近づくにつれて~「あの山は?」その頂きを白く雪化粧した山が見えて来た。「あっ、アポイ岳じゃない?雪だよ!雪」、この時期にアポイ岳に雪が降るなんて・・・登れるのか・・・花々はどうなるの・・・そんな心配を抱きながらも山行当日を迎えた。

2016年5月2日午前6時40分、入山ポストに届け出を済ませて登山道に向かって進んで行く。もう数組の人達が先行していた。上空にはスッキリとした青空が広がっていて風も弱い。幸いこの日の山頂方面に白い雪は見えない。「登るにはちょうど良いかもしれないね」、そう言いながら進んで行く道すがらで、前述のカラマツの花を見つけたのだった。

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カラマツの花

カラマツの花を撮り終えて、遠くにクマゲラの鳴き声を聞きながら登山道に入って行く。ほどなく足元に咲き始めたばかりのエゾオオサクラソウを見た、ほっとしながら~帰路に撮影することにしてそのまま進んで行く。 しかしほっとしたのも束の間、その先に見られたエゾオオサクラソウはまだ固い蕾がほとんどであった。「やっぱり来るのがちょっと早かったかしら」「去年の開花が早すぎたからね」。

そんな言葉のやりとりにちょっと不安を抱きながら、木漏れ日の射し込む樹林帯を進み、第一休憩所~第五休憩所、ひんやりとした沢形を越えて徐々に高度を上げて行く。登り始めてから1時間20分ほどで樹林帯を抜けて5合目に到着。

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1合目

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5合目へ

さて、ここまでの登山道脇を彩る花々は~ポツポツとその姿を見かけるのだが、やはりまだ開花前のものが多かった。タチツボスミレやこの付近では多く見られるフイリミヤマスミレも蕾がほとんどであった。そんな中でヒメイチゲはあちこちで咲いていて~更に開花したばかりのセンボンヤリやコミヤマカタバミを見つけ、昨年も見たオクエゾサイシンに愛おしそうにカメラを向ける。

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タチツボスミレ

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センボンヤリ

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フイリミヤマスミレ

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咲き始めたばかりのコミヤマカタバミ

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ショウジョウバカマ

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ヒメイチゲ

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オクエゾサイシン

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