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恵山からの帰路~車窓から見た紅葉に「寄って行こうよ」と言うことになり・・・2015年10月17日、私達は有珠山の登山口駐車場に立った。この日も快晴、やや遠望は霞んでいたが風も弱く絶好の登山日和だった。先行している方々の車が既にとまっていて、私達が準備をしている間にも車がやって来る。駐車場には綺麗な簡易水洗トイレが設置されていた。短時間の山歩きとは言え、登山口にトイレがあるのは本当にありがたい。

午前8時40分スタート、高速道路下を潜り抜け~登山道に入って行く。有珠山には今年の4月にも登っていた。いち早く春に咲く花々を楽しみたかったからで、コジマエンレイソウの群落を堪能しながらの山行だった。今回はもちろん咲く花々では無く、登山道を覆う落葉広葉樹の黄葉に浸るためである。行程は4月と同じ南外輪山まで~距離にして約3km、標高差は約460mである。
歩き始めはまだ緑の葉が目立つ状態だったが、進むにつれてどんどん黄葉に包まれるようになった。「きれいよね~」しばらくはほとんど森 林浴を思わせるような道程が続く。

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シットリとしたムードの登山道

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黄葉に包まれ

小さな沢形を何度か越えるアップダウンが続き、やがて可愛いイラストの標識が「あと1.5km」と案内してくれる。登山道脇にツルリンドウやギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)の果実を見つけてカメラを向ける。

登山道が急で滑りやすいところにはロープが張ってある。ゆっくりと登れば特段危険なところは無い。高度が上がるにつれて、周辺の黄葉は一段と輝きを増し、まるで網膜が黄色に染まってしまいそうな感覚にとらわれそうになる。うさぎのイラストが書かれた標識は「あと1km」、さすがにちょっと汗ばんできて途中のベンチでちょっと一休み。大きく深呼吸する、木々の発散するフィトンチッドが体の中に吸込まれるのだろうか~とても安らいだ気持ちになる。これが森林浴効果というものなのだろう。

標高410m付近で広い道路(作業道)に出る。この地点で一時視界が開けて、眼下に内浦湾と沢沿いの見事な紅葉を見ることが出来た。

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ツルリンドウの果実 ギンリョウソウモドキの果実

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急な個所にはロープが

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沢沿いを彩る紅葉

道路を横切って急な階段を登ると、登山道は大きくジグを切りながら進んで行く。このあたりから少し赤い紅葉も目立ったが、さすがにこの高度になると木々の葉はやや落ちたものが多かった。今年の天候による影響なのかもしれない。
やがて視界がどんどん広がって来て、眼下にはやや霞んでいたが内浦湾と洞爺湖町や伊達市有珠町市街が見えてきた。ここまで来ると外輪山はもう指呼の距離となる。

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広い道路を横切り

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視界が開けて

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洞爺湖町市街

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伊達市有珠町市街

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