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急斜面を登り切ると広い草原の台地に出て、待ってましたとばかりに強い陽射しが降り注ぐ。ここからはもうほとんど遮るものの無い登山道となるから、体感気温も一気に上昇して汗が噴き出してくる。途中の反射板への入口でたまらずザックを下して水分補給だ。「ふぅ~っ」一息ついていると近くで小鳥の囀りが聞こえた。「何処かしら?」「あっ、ほらあの枝にとまってるよ」、今回はおばさんもカメラ持参だ。普段よりもやや短いレンズながらある程度はズームできる。「アオジだわっ」そう言いながらシャッターを押した。「ちょっと遠くてこれで精一杯」残念そうにおばさんは言う。

私はザックを下したついでに、近くでパラソルを広げながらちょうど咲き始めのウツボグサを撮影する。ハクサンチドリとベニバナイチヤクソウは何とかまだ残っていた。


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草原に出る

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アオジ(おばさん撮影) トリミング画像です

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ウツボグサ
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ハクサンチドリ

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ベニバナイチヤクソウ

ゆっくりゆっくりと登っているのだが~それにしても暑い。「まあ、時間はタップリあるから」と言いながら立ち止まり汗を拭う。やがて前方に山頂部が見えて来る。笹薮の刈り分け道を登って進み小さな岩峰が近づくと山頂は近い。ひと登りで・・・と書くのは簡単だが、この日はとにかく暑かった。息を整えながら俯き加減に登りきると~やっと視界が開けて山頂に飛び出したことを知る、10時50分。登山口から1時間50分だった。

眼下にブルーの日本海と海岸線を感じながら、ちょっと流れる雲も背景にして、大きなセリ科の花であるアマニュウ?が咲き誇る。こんな光景も私のお気に入りだ。


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前方に頂上が見えて来た

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小さな岩峰が見える

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アマニュウ
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