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山頂で花の撮影を終えて、標識に誘われるように約60m先の見晴台に進んだ。昨年はこんな標識は見なかったような気がするが、「見晴台」と言う名称も今回初めて使うことにする。見晴台には小さな祠があり鉄の錨が祭られている。

遠望はやや霞んでいたが、広がる視界は心地よい。積丹半島と余市市街、忍路の海岸線、目を転じれば毛無山から遠藤山へと続く山並み、視界が良ければ積丹岳、余別岳や羊蹄山、手稲山等も見える筈である。ひと通り展望をカメラにおさめてザックを下して休憩だ。暑いながらも無風の山頂は時の経過を忘れさせてくれそうだ。


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小さな祠と錨

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積丹半島と余市市街方面

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眼下に忍路の海岸線

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毛無山方面

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遠藤山、於古発山方面

水分補給をして軽食を頬張り、やや?元気が出て来たところで周辺での花撮影を始めた。ちょうど咲き始めだったエゾノキリンソウ、見頃を迎えつつあるエゾマンテマに焦点を合わせる。エゾマンテマはやや奥行が深い花故に撮影には気を使う。岩場に張り付くように咲くイワキンバイはほぼ満開だった。おばさんが大好きなのはエゾムカシヨモギ、角度を変えながら何度もシャッターを押す。岩場に咲くカワラボウフウが美しい。

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エゾノキリンソウ
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エゾマンテマ
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イワキンバイ
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エゾムカシヨモギ

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エゾムカシヨモギ(おばさん撮影)

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カワラボウフウ(おばさん撮影)

さすがにこの天気である、平日とは言え見晴台は次から次と登って来る登山者で賑わって来た。すっかり長居をしてしまった私達は、入れ替わるように下山を始めた。岩壁に張り付くように咲くツルアジサイ、眼下にブルーの日本海を見ながらゆっくりと下って行く。

「あっ、ブログの方ですか?」と途中で女性に声をかけられた。「えぇ」とはにかみながら頷く。「見てますよ、まさかここでお会いするとは」「そうでしたか、ありがとうございます。」結局言葉少なに別れを告げた。声をかけられると嬉しいのだが、何となく恥ずかしくて言葉が少なくなって失礼してしまう。今度出会った時にはちゃんとお礼を言わなければ、と自戒しているところである。

登山道脇にはエゾアカバナが咲き始めていた。



ツルアジサイ

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エゾアカバナ

コースタイム(含む撮影休憩時間)
駐車場 8時50分  登山口9時00分  山頂 10時50分-12時05分  登山口 13時25分

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