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2015年7月20日、三連休の最終日に北大雪のニセイカウシュッペ山を目指した。今シーズンの私達の大雪山花紀行?は、旭岳から始まり、赤岳~小泉岳周辺、そして十勝連峰の富良野岳と続いていた。もうひとつ、どうしても花々を楽しみたい山があった。それがニセイカウシュッペ山である。毎年この時期に登っているが、コースは5.5kmほど、標高差も約740mで私達にとっては比較的体に優しい山である。しかし見晴台から大槍、そして山頂へと向かうコースからの展望は素晴らしいし~何と言っても花々の楽園とも言うべきコースだと思っている。

午前7時10分、登山口をスタート。このところ暑い日が続いていたが、この日も例外では無かった。「暑いね~」歩き始めてすぐに汗ばんでくる。何度もこまめに水分補給をしながら、なだらかな登山道を進んで行く。

足元をオオバミゾホオズキが彩り、小さなタニギキョウを見つけてしゃがみ込む。「あっ、あったわよ」毎年見ているイワツツジ、葉の下に隠れるようにして花が咲いていた。ミヤマチドリはあちこちで見かけたが、エゾノレイジンソウと共にまだ咲き始めたばかりのものが多かった。シャッターを押して立ち上がり、額の汗を拭う。


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オオバミゾホオズキ

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タニギキョウ

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イワツツジ

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ミヤマチドリ

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エゾノレイジンソウ

登山道はゆるやかに高度を上げながら進んで行く。やがて木々の間から1742mコブとその奥に大槍が見えて来た。気温が上がっているせいでやや霞んでいたが、このあたりから次から次へと展開される展望が楽しい。「こりゃあ、遠望もハッキリしないよね」そんな予想通りに、見晴台からの表大雪の山々、そして朝陽山から続く鋭い稜線と小槍が霞んでいた。

咲く花々に目を向けると、アカモノやマルバシモツケはちょうど見頃、エゾウサギギクやウメバチソウ、コガネギクは咲き始めであった。


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前方に1742mコブ、その奥に大槍や山頂が見えて来る

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霞む表大雪の山々

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左に小槍を見て

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アカモノ

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マルバシモツケ

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エゾウサギギク

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咲き始めたばかりのウメバチソウ

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コガネギク

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