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「札幌市民憩いの山」とも言える藻岩山、市街地に隣接していてその山頂へ(531m)向かって5つのコースが自然歩道として整備されている。平日はもちろん週末になると大勢の人達で賑わう。今回はそのうち一番距離の長い小林峠コースを歩くことにした。と言っても私達は山頂までは行かない。小林峠入口からT6分岐点まで、約3kmの花散歩である。

道道82号西野真駒内清田線を真駒内側から進んで行くと、小林峠の手前に10台ほどの駐車スペースがある。峠の頂上から砥石山へ向かう自然歩道入口があり、さらに西野側に少し下ると藻岩山小林峠コースの自然歩道入口となる。この道路は交通量が結構多いので道路脇を歩く時には注意が必要だ。

2015年5月11日午前7時35分、私達は小林峠入口をスタートした。まずは尾根に向かってひと登り、早くもオオタチツボスミレやヒトリシズカが迎えてくれる。斜面を登りきると一旦少し下って、あとはT6分岐点まで多少のアップダウンを繰り返しながらの花散歩だ。そんな訳で今回は山行レポートと言うよりも花散策レポートと言うことになる。

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小林峠入口

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まずは登って

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なだらかな自然歩道が続く

藻岩山には何度も登っているが、小林峠コースを歩くのは4年ぶり。昔は?何度も歩いてこのコースの花々を楽しんでいた。その後は山登りに傾注して行ったこともあって、あまり歩いてはいなかった。4年前に久しぶりに登って、歩道脇の花々の美しさを再認識したところであった。

風は弱く、上空からは強い陽射しが照り付けていた。この時期としては十分すぎるほどの暑さでもあった。「あっ、咲いてるわっ。こっちもほらっ」おばさんが歓声をあげる。細い自然歩道脇にはセンボンヤリがちょうど見頃であちこちに咲いていた。しばらくはセンボンヤリロード?だ。こうなると、どの花をどう撮るのかのと悩むことになる。まさしく嬉しい悲鳴なのだ。

オオタチツボスミレはT6分岐点まで延々と咲いていた。この自然歩道では単なるタチツボスミレはあまり見かけなかった。そして~ミヤマスミレ、最近はあまり見かけない気もするのだが(きっと以前は何でもミヤマスミレだと思っていたのかもしれないけど)、ここでは大株もあちこちに咲いていた。
驚いたのはアイヌタチツボスミレの多さである。ちょっと注意して見ないとオオタチツボスミレと思って通過してしまいそうであった。

「これって?」「あっ、こっちにもあるよっ」~アオチドリやルイヨウショウマはやっと咲き始めたところ、フデリンドウや小さなレンプクソウも自然歩道脇のあちこちに見られた。

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ヒトリシズカ

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センボンヤリ
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オオタチツボスミレ

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ミヤマスミレ
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アイヌタチツボスミレ
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咲き始めのアオチドリ

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ルイヨウショウマ

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フデリンドウ

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レンプクソウ

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