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小さくジグを切りながらも、イメージ的には尾根の急斜面を一直線に登って行くと言う感じだ。大小の岩を交わし、ちょっとした梯子を登り岩場を越えて登って行く。途中で一か所ザックを下して休憩できるスペースがあるが、細い登山道の脇に寄って息を整えるのがほとんどである。まあ、距離的に考えればそれで良いのかもしれない。

単独の男性が登って来た。「いやぁ~きついですね」「この山は大変ですよ」何か必然的にそんな話しとなる。それとやはり咲く花々のことである。今年の開花時期や旧道と新道に咲く花々など・・・話しているときりがないほどだ。この山を登る人の多くが楽しみにしているオオサクラソウやキバナイカリソウにカメラを向けながら「綺麗ですよね~」と頷きあう。

急な登りが続くだけあって高度はどんどん上がって行く。固定されたロープを補助にして大きな岩を乗り越え~左側にスッパリと切れ落ちた絶壁を感じながら、かといって凝視することは無く?・・・やがて旧道が合流して~

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ちょっとした梯子があったり

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岩場を越えて

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まだまだ登る

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左に絶壁を感じながら登る

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オオサクラソウ
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エゾノイワハタザオ

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シラネアオイ

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キバナイカリソウ
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そんな厳しい登りでも登山道脇を彩る花々は美しい。ひときわ目立ったのがオオカメノキだった。この花がこんなに美しく見えたのは初めてであった。立ち止まり、しっかり足元を確保してカメラを構える。もっとゆっくりと撮りたいところでもあるが、場所が場所だけに長居は無用だ。

前方に見上げる高さの山頂手前の岩塔が迫って来る。その上で休んでいる人がいるようだ。ここまで来るともう待ったなし、何とも言えぬ高度感に襲われながらも、足元をしっかりと確認して岩場を登りきる。「ふぅ~~~」と一息ついて目の前の山頂部を見る。山頂に立つ人影が見えていた。「あそこまでだな、ヨシ!」私は気合を入れなおして一歩踏み出す。おばさんは慎重に足場を選びながら先行して行く。

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目の前に岩塔が・・・

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慎重に岩場を登って

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遂に目の前に山頂部を見る

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オオカメノキが美しかった
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