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田んぼの奥にまだ雪の残る増毛山地と~右に目指す黄金山を見る

10年ぶりに石狩市浜益区にある黄金山を訪れることにした。標高は739.1mであるが田んぼの奥にニョキッと立ち上がる姿を見ると、いやが上にも登頂意欲をそそられる山である。しかし、その姿からは山頂部の険しさを容易に感じ取ることが出来る。そんなこの山に過去に2回登っていた。いづれも旧道から登って新道を下りる行程であった。高所恐怖症の私が何故に又そんな山に登ろうと言うのか? その怖さに打ち勝つだけの花々を楽しめる山でもあるからである。

2015年5月18日、私達は黄金山登山口の駐車場に到着した。ここは大変綺麗なトイレが設置されていて、登山者にとっては大助かりである。平日とはいえ先行されている方の車が2台とまっていた。早速装備を整え入山届けを記入して、午前8時15分登山口をスタート。風は無く朝の陽射しが射しこむ樹林帯に入る。ややぬかるんだ登山道を野鳥の囀りを聞きながら小さな2つの沢を越えて進んで行く。早速、エゾイチゲやオオタチツボスミレ等が迎えてくれる。そんな花々を楽しみながら約800mほど先の旧道との分岐点へ。

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登山口

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小さな沢を二つ越えて

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旧道との分岐点

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エゾイチゲ

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まだ咲いていたエゾエンゴサク

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アオミノエンレイソウ

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ザゼンソウ

私達の今回の行程は新道ピストンである。距離にして2km弱、標高差は550mほどだ。さすがに旧道を登る気にはなれなかった。それだけ年を経て山への挑戦意欲が失われてきているのかもしれない。最近は花々の散策に関しても、ネット等で情報を得てピンポイントで探し当てる喜びよりも、いつも登っている(歩いている)野山で「美しいロケーションの中の花々との出会い」の方がとても嬉しい。情報にはあまりアグレッシブでは無く、アクセクせずに~より自然の流れの中で自分達なりに接したいとも思っている。

さて、分岐点からは標識に導かれて新道へと右に進んで行く。ほどなく樹林帯を抜けて広い笹原に出る。視界が一気に広がって見上げる高さの山頂部を確認することになる。「あそこだよなぁ~、怖いだろうなぁ~」と思いながらも、咲く花々に導かれながら歩を進める悲しい性・・・・・

足元にはミヤマスミレが咲き乱れ、少ないながらも咲いていたフイリミヤマスミレの葉が美しい。そしてこの山では沢山見られるオクエゾサイシン、これだけ咲いていればこの花の葉をしっかり覚えることが出来ると言うもの。根元につく花が上部の葉と共にファインダーにおさまるような個体を見つけてカメラを向ける。

笹原を抜けてまた樹林帯に入って行く。なだらかだった登山道はやがて一変して急な登りとなり、いつしか尾根に乗って~一気に山頂目指して進むことになる。

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一旦樹林帯を抜けると・・・

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笹原から目指す山頂部が見える

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いよいよ急な登りが始まった

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ミヤマスミレ
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フイリミヤマスミレ

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オクエゾサイシン
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