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2015年5月7日、私達は伊達紋別岳の登山者駐車場に到着した。周辺に咲く桜はほぼ終盤、地面に落ちた花びらが何となく季節の移り変わりを感じさせる。新緑の森はきっと春紅葉の彩りで包まれているだろうと容易に想像できた。

GWの連休を終えた翌日とあって、駐車場には2台の車がとまっていただけだった。早速装備を整え、案内標識に導かれるように登山道へ入り~10分ほどの登りで入山ポストのある登山口に到着だ、午前8時30分。さらに少し登って行くと暗いトドマツ林、ここが1合目である。ここを抜けると樹林に囲まれて展望は開けないものの、明るい尾根の登りとなる。ミヤマエンレイソウが咲き始め、タチツボスミレが登山道脇を彩る。やがて傾斜が緩むと3合目の一望台に到着だ、午前8時55分。

ここで一旦展望が開けるのだが~黄砂の影響でぼんやりと有珠山のシルエットが確認出来るだけだった。

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案内標識に導かれて・・・

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入山ポストのある登山口

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1合目のトドマツ林

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ミヤマエンレイソウ

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3合目の一望台へ
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風は弱く気温も上がって来ているようだ。じっとりと噴き出す汗を拭いながら水分補給をして~また登り始める。春紅葉の彩りをしっかり受けとめながら小さなアップダウンを繰り返して高度を上げて行く。クルマバツクバネソウがチラホラと咲き始めていた。

今回の行程は駐車場から標高差約550m、距離は約4.5kmである。7合目までは樹林に囲まれた明るい尾根路、そこから前紋別岳~伊達紋別岳と背の低い笹の刈り分路が続く稜線となる。

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クルマバツクバネソウ

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この時期の伊達紋別岳の花と言えば~何と言ってもスミレ各種とシラネアオイだろうか。スミレについては後述することとして、まずはシラネアオイ。7合目へと向かう登山道脇で咲き始めていた。花びら(がく片)の色が淡いもの、艶やかな濃い色、そしてほぼ白花と思えるものなどが目を楽しませてくれた。さすがに稜線上ではまだ蕾で、それが咲き揃う頃には山頂までシラネアオイを楽しみながらの登山となることだろう。

ガンバレ岩を横目にひと登りで7合目に飛び出した、午前9時50分。

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シラネアオイ

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淡い色

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艶やかな濃い色

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白花

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ガンバレ岩

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7合目へ

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