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5合目からはすっきりと馬の背から山頂方面が見えていた。ジンジンとまるで真夏のような日射しを浴びる。ゆっくりと休憩しながらも周辺で花模様を確認、「結構咲いてるようね」おばさんはうれしそうだ。

次から次へと登って来る人達がやって来る。入れ替わるようにして、私達は岩尾根を登り始めた。ここからがアポイ岳の花々の本番である。アポイ岳特有のかんらん岩地に咲く花々を楽しむことが出来るのだ。アポイアズマギク、そしてアポイタチツボスミレはちょうど咲き始めたところであった。いつもの事だが~このあたりから私達の山登りは遅々として前に進まなくなる。

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アポイアズマギク
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アポイタチツボスミレ
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遮るものの無い岩尾根に強い陽射しを受けて咲く花々、サマニユキワリのピンクが登山道脇を彩る。シャッターを押して「ふぅ~っ」と一息つき、振り返ると眼下に様似町の海岸線が広がる。この雰囲気がとても心地良い。

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眼下に様似町の海岸線が見えて

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サマニユキワリ


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午前8時40分、馬の背に到着だ。やや霞みながらも遠く日高山脈がまだ白い装いで連なっていた。手前にはピンネシリから吉田岳もスッキリと見えていた。軽食を頬張りながらぼんやりとそんな光景を眺めていると、尾根の下部に小鳥の姿を発見!「なんだろう~」おばさんがすぐにカメラを向けてシャッターを押す。「ホオジロねっ」、山でのこんな出会いは楽しいものである。

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遠く日高山脈が見えて

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右手前に吉田岳 左奥ににピンネシリ

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遠くの枝にとまったのはホオジロ (おばさんズーム撮影)

いよいよアポイ岳の山頂に向かって進んで行く。私達が馬の背で休んでいる間にどんどん先行した方々がいたようである。尾根の上部まで多くの人影が見えていた。

さすがにこの先の花模様はまだまだこれからと言ったところであった。それでもエゾキスミレがポツポツと咲き始めていて、遠くの岩場には開花したものと蕾の群落を見た。おばさんのズームレンズの出番である。「こんな感じかしら」撮った画像を再生して確認する、「うん、良いねぇ」。

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山頂へ向かって

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エゾキスミレ
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遠くのエゾキスミレをズームで (おばさん撮影)

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