title

幌満お花畑への連絡路を右に分けて、8合目~9合目と急な岩尾根を登って行く。山頂直下のいつものポイントで立ち止まる。吉田岳へと続く鋭い稜線、そして奥にピンネシリ、さらに遠く楽古岳が見える地点だ。この日もスッキリとその展望が広がっていた。

細いダケカンバに囲まれてひと登りでアポイ岳山頂だ。午前9時30分、登り始めてからちょうど3時間だった。山頂では大勢の方々が寛いでいた。私達は山頂標識を撮影してすぐに幌満お花畑に向かって下り始めた。

1
吉田岳へと続く稜線とピンネシリ、その右隣には小さく樂古岳が見える

2
細いダケカンバに囲まれた山頂へ向かって

3

4
幌満お花畑へ向かう

幌満お花畑に向かって南尾根を下って行く。足元にはミヤコザサ、そして背の低いダケカンバやハイマツの間を登山道が刻まれている。なんとなくダニを意識しながら?どんどん下って行く。前方奥には太平洋、目を転じれば幌満岳と奥にえりも岬方面の展望が広がる。
一気に下って約30分で幌満お花畑に到着した、午前10時ちょうど。

ここで私達は大休止、ザックを下してミネラル補給、軽食を頬張りながらのんびりモードである。このコースに入ると一気に登山者の姿は少なくなる。お花畑に咲くアポイキンバイが見頃を迎えていた、カメラを向けながら静かなひと時を過ごした。

5

6
手前に幌満岳と遠く霞むえりも岬方面

7
眼下に幌満お花畑が見えて来た

8
アポイキンバイ
9

10

幌満お花畑からは山腹をほぼ高度差なく8合目下の登山道へと連絡路が続いている。左に海を見下ろしながら樹林帯へと入って行く。まだ咲いていた一輪のショウジョウバカマが愛おしい。ヒダカイワザクラもポツポツと咲き始めていた。やがて登山者の声が聞こえて来て~ほどなく馬の背からの登山道に合流する。

11

12
幌満お花畑~馬の背連絡路

13
ショウジョウバカマ

14
ヒダカイワザクラ
15

16

馬の背でひと休みしようと思っていたが、既に大勢の方々で賑わっていた。休憩場所の確保もままならず?と判断してそのまま下って行く。この判断が今回ひとつの出会いのきっかけとなった。「こんにちは~」「暑いね~」次から次と登って来る人達、親子連れも結構多い。子供は特に元気いっぱいだ。

ふっと気軽にすれ違った二人連れ、なんとなく私の脳裏に焼き付いていた印象が浮かんで来た。「あれってyahさんじゃないか?」私の言葉におばさんが振り返り、「yahさん~ですか~?」と大きな声で問いかけた。「「そうですけど」「やっぱりそうでしたか」、私達は歩み寄り自己紹介、握手を交わしての初めての出会いとなった。ブログ「やぁ やぁ。」でお馴染みのyahさんと、しずさんだったのである。
この先の様子や花々の開花などについて言葉を交わし、私の拙いブログへのコメントのお礼を告げて別れた。うれしい出会いであった。

5合目も登山者で大混雑、そのまま樹林帯へ入り第四休憩所を目指したが~結局一気に第三休憩所まで下って小休止。その後は花の撮り直しをしながらゆっくりと下って行く、、、12時55分~登山口へ到着した。

さて、今回の山行ではやや終盤ながら久しぶりにヒダカソウを見ることが出来た。一輪だけ、細々と咲いている様子は何とも言えず悲しい~寂しいものである。いつか又、この山の登山道脇で輝きを見せてくれることを祈るだけだ。

17

18

コースタイム(含休憩時間)

登山口 06:30  5合目 07:50-08:05  馬の背 08:40-08:50  アポイ岳 09:30  幌満お花畑 10:00-10:25  馬の背 11:05  5合目 11:35  登山口 12:55

登山ものがたりへ HOME