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私達にとって本格的な花めぐり登山のスタートは、毎年アポイ岳から始まる。今年は暖かい日が続いていたし、花の開花も例年よりもさらに早いだろうと思い、早めのアポイ岳登山となった。
2015年5月3日午前6時30分、私達はアポイ岳登山口(入山ポストのあるところ)をスタート。すぐ手前の案内板には「今咲いている花」の写真が貼られている。「結構咲いているのね」、そこには思っていたよりも多くの写真が貼ってあった。「これなら十分楽しめるな~」ちょっとほっとしながら樹林帯へと入って行く。

登山道がカーブして登りにさしかかると前方にはピンクの花が見えて来た。エゾオオサクラソウである。期待通り~咲き始めた花々はちょうど見頃で登山道脇に輝いていた。「あれだよ」「これかな」と早速撮影タイムが始まる。そんなピンクの艶やかさの中にミヤマエンレイソウが清楚に咲いていた。

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エゾオオサクラソウ

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コヨウラクツツジ

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ミヤマエンレイソウ

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コキンバイ

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コミヤマカタバミ(帰路撮影

エゾオオサクラソウの撮影を終えてザックを担ぎあげ~登山道を2合目、3合目と進んで行く。さすがにまだ花々は少ないものの、センボンヤリやフイリミヤマスミレ、ヒメイチゲ等があちこちで見られた。

今回の行程は、一旦アポイ岳まで登り~下りは幌満お花畑経由とすることにした。この日の天気は上々、まだ時間が早いせいか行き交う人達は少ないが、私達が下山して来る頃には相当多くの方々で賑わうことだろう。ゆっくりと花々を楽しむためにも、私達にとっては早めスタートは必須なのだ。
第四休憩所でザックを下して小休止、沢の水音を聞きながら汗を拭い~ゴクリと水分補給だ。

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センボンヤリ

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フイリミヤマスミレ

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ヒメイチゲ

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第四休憩所

ここまではなだらかな登山道も、第四休憩所を過ぎると徐々に高度を上げながら進んで行く。風もほとんど無いからすぐにジットリと汗ばんでくる。「こりゃあ、尾根に出たら相当暑いな~」そう思いながら、あまりペースを上げずに進んで行く。

「このあたりよね~」毎年見ているオクエゾサイシン、その葉っぱを見つけるのがポイントだ。「あったよ、咲いているわっ」すぐにおばさんが叫んだ。2枚の葉の下に肉厚な花をつけるのでが、、、なかなかこの撮影がシンドイ。ザックを下して下から見上げるように、、、葉も入れて、、、。別にアポイ岳に特化した花では無いが、この花を見つけるとちょっと撮影に挑戦したくもなる。

斜面に大きくジグを切りながら登ってやがて5合目、樹林帯を抜けて一気に日射しが飛び込んで来た、午前7時50分。

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オクエゾサイシン

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キジムシロ

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5合目へ

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