2014年05月23日早朝、私達は鹿追道の駅で目覚めた。山行装備をチェックしてカーナビをセット、国道274号線を進んで行く。途中の美蔓パノラマパークからは、北日高の山々が連なる圧巻の展望が待っていた。「最高だね、これは・・・」早速カメラにおさめて一路剣山登山口に向かう。
登山口である剣神社境内前には1台の車がとまっていた。どうやら先行者が居るようである。なんとなくホッとしながら、装備を整え登山口をスタート、午前7時50分。天気は上々、風も弱く最高の登山日和になりそうである。ゆるやかな丘陵を観音像に見守られながら心地良く登って行く。徐々に傾斜が増して来て~これから始まる山行への期待と不安が脳裏をよぎる。
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美蔓パノラマパークから北日高の山々を望む
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登山口
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なだらかな丘陵を進む
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徐々に傾斜が増して来た
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登山道脇には思いのほか多くの花々が咲いていた。センボンヤリ、フデリンドウ、オクエゾサイシン、シラネアオイと続き~一番目立ったのがエゾオオサクラソウだった。色合いがとても濃いものが多く、登り始めではどちらかと言うと葉柄はほぼ無毛のオオサクラソウに近いタイプが多かった。高度が上がるに連れてエゾオオサクラソウ本来の葉柄が目立つように思えた。
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センボンヤリ
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フデリンドウ
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オクエゾサイシン
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シラネアオイ |
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エゾオオサクラソウ |
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標高が600mを過ぎる頃から登山道脇の笹も少なくなって~ぐんぐんと斜度が増して来る。まだまだこれから厳しい登りが待っている、ここではまだ体力をあまり消費しないように、ゆっくりと息を整えながら歩を進めた。今回の行程は距離にして約4km、標高差780mである。ガイドブックでのコース評価は中級レベルとなっている。
私達はこの山に過去2度登っているが、いづれも秋の山行であった。今回は約10年ぶり、春にはどんな顔を見せてくれるのか?そんな期待もこめての挑戦であった。9時30分、急斜面を登り切って標高906mの一の森へ到着。
目の前にはこれから挑む剣山山頂部が黒々と立ちはだかる。「あそこまで登るのか」そんなちょっとブルーな?気持ちに逆らうかのように、「さあ、これからだぞ」と私は呟いた。休憩していると先行していた単独の男性が下って来た。「展望は良かったでしょう」「えぇ、素晴らしかったですよ」そう微笑みながら答えて下って行った。
この地点から東側への踏み跡を辿ると展望台になっている。その手前には綺麗なエゾムラサキツツジが咲いていた。
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一の森
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エゾムラサキツツジ |